第6回公認心理師試験結果発表
第4回公認心理師試験の結果が発表されました。
受 験 者 数 21,055 人
合 格 者 数 12,329 人
合 格 率 58.6%
という結果でした。第3回試験は
受験者 数 13,629 人
合格者 数 7,282 人
合 格 率 53.4%
第2回公認心理師試験は
受験者数 16,949 人
合格者数 7,864 人
合格率 46.4%
私の予想では合格率は55%くらいと見ていましたので、少し多かったかなというところです。ただ、受験者数が想像以上に多かったのでコロナ回避者はそこまで多くなかったのか、そもそも受験しようとする人が多かったのかは、まだわかりません。しかし、最も衝撃的だったのは、合格最低点です。
1 合格基準
次の条件を満たした者を合格者とする。
総得点 230 点に対し、得点 143 点以上の者(総得点の 60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は一般問題が1問1点、事例問題が1問3点である。)。
* 合格基準は、総得点の 60%程度以上を基準とし、問題の難易度で補正するという考え方を基に決定することとしている。
配点は変わらなかったものの、合格最低点が5点も上がりました。割にすると62.1・・・%です。割り切れません・・・なんと中途半端なことか・・・これは納得のいかない人がたくさん生じます。昨日もたくさんお問い合わせをいただきました。
平成29年5月31日付の公認心理師カリキュラム等検討会の報告書では「合格基準」について、
合格基準
全体の正答率は60%程度以上を基準とする。基本的能力を主題とする問題の正答率は、試験の実施状況を踏まえ、将来的に基準となる正答率を定める。
となっています。
この文章は重要です。そもそも230点中138点という規定がありません。おそらく第1回試験の時にたくさんのシミュレーションがなされた結果、230点満点が生み出されたのだと思います。しかし、少しずつ時代が動きます。情報が増えたこと、事例3点と事例以外の1点に不平等感があること、公認心理師の数が臨床心理士を超え、臨床心理士も希望者はかなり公認心理師の資格を得られたと想定され、経過措置の目的の一つは達しつつあること、このような事情が加味されてきているのだと思います。
また「基本的能力を主題とする問題の正答率は、試験の実施状況を踏まえ、将来的に基準となる正答率を定める」という文言の正答率は微妙で、何点とるか、ということと、何問正解をしたかというのは少し異なるので、ここの理解は今回重要になると思われます。何点取るか、なら簡単ではあるのですが、それはそれで問題の難易度と照らし合わせて、「平等」と言えるのか、となると、また難しくなるので、正答率でいいのだとは思います。
さらに、将来的に基準となる正答率を定めるとありますが、今回変更したところを見ると、まだ定まってなかったということになり、ここが138点以上143点未満の人の納得を得られにくいところになると思われます。個人的には、正答率と言うからには、率とは言うものの、138点のようにせめて割り切れた方が・・・とは思いますが、おそらく、かなりの理論武装がなされているでしょうから、反論の余地はないのだろうと思います。
幸い当塾の元塾生で塾で勉強した人は合格できたとの連絡をくださったので、安心しました。
いずれにしても、Gルートの方は次の7月が最終になります。次で確実に合格が取れるように対策をしていきたいところです。138点を動かしてきたことで、かなり不安は高くなると思いますが、合格率は前より上がっています。全体として難易度が上がったわけではないと言えます。
今のうちに対策に着手しましょう。
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