公認心理師過去問詳解 2019年試験完全解説書が発売されます
第4回公認心理師試験の問題を私も見ているところですが、難しい問題とそうでもない問題の差があるように感じます。日本語力だけで取れる問題は少し減ったような印象もありますが、トータルで見ると、同じような難易度かなという見解は変わっていません。昨日、当塾の生徒さんが自己採点で合格ラインをこえており、とても安心した様子で、こちらも安心しました。Eルート受験になりますが、この1年、通学しながら、二つの資格を目指して来ましたが、まだ結果は出ていませんが、おそらく大丈夫ではないかと思います。すぐにまた臨床心理士試験があるので、まだ勉強は続きます。しばらくは、こうやって二つの資格の受験を同じ年にするという構図がスタンダードになるのだと思われます。第5回試験対策の通学生コースは、Gルートの方が確実に合格できるように特化していますが、もう10ヶ月程度しかありませんので、準備期間に入っています。過去問はとても有力な教材ですので、今のうちからしっかり見ておきたいところです。
今回は第4回試験の
問9 C.R. Rogersのパーソナリティ理論の特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
①自己概念を扱う。
②精神-性発達を扱う。
③パーソナリティ特性を5因子で捉えている。
④リビドーの向かう方向で内向型と外向型に分類している。
⑤パーソナリティ特性を外向-内向と神経症傾向という2軸で捉えている。
ロジャーズと言えば・・のような問題かと思います。来談者中心療法でもよく出てくるものです。自分が自分にどんなイメージをもち、評価をしているか、自己に対するイメージを「自己概念」と言います。来談者中心療法では、自己概念が人間の行動を規定し、自己概念が変わることで自ずと行動も変化すると考えます。どことなくREBTにも似ています。ということで①でしょう。
問10失読と失書について、最も適切なものを1つ選べ。
①純粋失書では、写字が保たれる。
②失読失書の主な責任病巣は、海馬である。
③純粋失読の主な責任病巣は、帯状回である。
④失読失書では、なぞり読みが意味の理解に有効である。
⑤純粋失読では、自分が書いた文字を読むことができる。
残念ながら、どこを読んでも???でした。おそらくは失語とも絡みそうですから、言語聴覚士絡みかと思うのですが、それがわかっても手も足も出ませんでした。この論文によれば①のように思えますが、確証はありません。
問11集団や社会の多くの成員が、自分自身は集団規範を受け入れていないにもかかわらず、他の成員のほとんどがその規範を受け入れていると信じている状況を指す概念として、最も適切なものを1つ選べ。
①集団錯誤
②集合的無知
③集団凝集性
④少数者の影響
⑤内集団バイアス
これは②が妥当と思われます。
これは第2回試験の問13
多くの人がいると、一人のときにはするはずの行動が生じなくなる傾向に関連する概念として、正しいものを1つ選べ。
①社会的促進
②集合的無知
③集団極性化
④情報的影響
⑤傍観者効果
これは⑤が正解なのですが、この傍観者効果が生じる理由の一つとして集合的無知が指摘されています。これは援助が必要な緊急事態などにおいて、個人的には援助が必要だと思うが、他の人が助けていないため、今は援助が必要ではないと解釈することです。
この種の問題はコンビニに売っている心理学の本などにも書かれやすいものですので、よく目にすると思います。出題されやすいので、勉強しておきたいところです。
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