アフガニスタンに興味を

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

アフガニスタンで大変なことが起こっているようです。今のところ、わからないことだらけで、知人でも関わっている人がいるので心配です。アメリカという国が反省するということはないでしょうが、事情を全部理解するのはとても難しい背景があります。複雑極まりない縁起をできる限り理解できるだけの興味を持っている人は、この国にはとても少ないと思います。結局、私たちはCNNなど、欧米メディアの情報を見てしまうのですが、一番見たいのはトルコの情報でしょう。またアフガニスタン周辺の地図を見ると、この地域の複雑さが見えてくると思います。元凶は誰か、どこかと問うのも難しい地域性です。「この地図のどこにアメリカがいるねん、何の関係があるねん」と9.11を歴史でしか知らない若い世代が育っていると思いますが、是非ツッコんで欲しいと思います。グローバル、多様性を言う大学は多いと思いますが、アフガニスタン周辺の○○スタンが多い事情を若者に伝えて欲しいと思いますし、そこにイスラムがどんな役割を果たしたかを説明しないといけないでしょうし、ロシア(ソ連)が何をしてきたかを知らないと何も語れませんし、アメリカが何でこんなところで絡んで、悪さをして、都合が悪くなると踵をかえしたのかも、知らないといけませんし、パキスタンや、トルクメニスタンやタジキスタンなどの隣国の事情も知らねばなりません。大量に国外脱出しようとする人々の映像があったと思いますが、あればどんな連中かは知っておかねばなりません。もちろん、情報最先端にいる人たちです。また国外に行く当てのある人たちであることは間違いありません。アメリカ製の官など何の役にもたたなかったということでしょう。この国の前総理大臣と同じで、責任など全く取る気もないでしょうし、彼らの判断は、いつも正しいと主張するでしょうし、悪いのは、アフガニスタン軍とタリバーンであって、自分たちではないと主張していくでしょう。そしてアメリカの暴力と経済力を恐れる国や、同種のお友達国は、国連を使って、制裁でもする方向に持っていくのでしょう。もちろん、今のアメリカ政府だけの問題ではなく、「正義か悪か」とか「悪の枢軸」などとアホなことを叫んで、アフガニスタンやイラクに侵攻した、親子で大統領になった息子の方の残虐な虐殺やそれに関する愚行が元凶になっていることは間違いありません。隣の国が元大統領を訴追することを否定する人は多いですが、アメリカにせよ、この国にせよ、総括ができる体制を作り、異常者を訴追する体制は作っておくべきだと心から思います。抑止力とは、こういった異常者にこそ適用すべきです。異常者といえども、訴追される可能性があるなら、行動は多少慎重になる可能性があります。もちろん、より巧妙になる可能性も否定できませんが、ないよりマシです。
ここから怨みと復讐の連鎖が始まってしまうことを危惧します。コロナ禍の中、支援体勢を作るのは容易ではありませんし、この国は仮にできても宗主国の顔色を見ると怖くてできないでしょう。今できることは勉強と情報収集くらいです。祈るしかない平和に忸怩たる思いです。


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