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理不尽なことを乗り越える方法は? 理不尽な人の心理&対処法という記事を読みました。
是非、この記事の作者はIOCの会長の理不尽を乗り越える方法を書いて欲しいと思います。日本が関ヶ原とか、天下分け目とか言っていたころ、イギリスは、東インド会社を設立し、とりわけインドやアジア地域を植民地としてやりたい放題でした。今も続くイスラエル・パレスチナ問題も含めて、世界中の紛争のどこかに大英帝国が関わっています。彼らの理不尽さはちょっと理解できるレベルではありません。東インド会社の少し前、ラス・カサスがインディアスについて書いた『インディアスの破壊についての簡潔な報告』を読んで、ヨーロッパ人の異常性を感じずにはいられません。インドとインディアスは異なるものですが、どちらもヨーロッパ諸国にメチャクチャにされた歴史があることは、この国の正当化とは別の問題としてよく理解しておく必要があります。そして何も変わっていない連中がオリンピックなどと言っていることを、コロナが図らずも白日にさらしたと言えます。イギリスの植民地政策は基本的に金儲けです。あまり精神的に支配をしようとか、屈服させようというよりは、現地をよく調べて、言葉を覚えて、産業を作って、資源を全部本国に吸い上げていくというやり方です。これが比較的世界中にうまくいったと認知され、イギリスにならおうとした国はたくさんありますし、この国も例外ではありませんでした。しかし、1923年の日英同盟破棄以後のこの国の運命は誰でも知るところです。
理不尽とは、字義として道理に合わないこと、あるいは矛盾していること、筋が通らないことなどを意味します。理が尽くされないことです。だから不合理なのですが、不合理を承知で、押しつけてくる側と、押しつけられる側の人間関係の言葉としてもよく用いられます。
IOCの会長はドイツ出身だそうですが、仮に「五輪がドイツ開催だったら、どうしたでしょうか?おそらく日本と同じ対応はしないのではないですか?」、と問うとしましょう。そうすると、彼らの返答がもう予測がつくと思います。「仮定の話には答えられない」「今は東京の話であって、ドイツは関係ない」このように言うことは確実です。もちろん、そもそもその質問に至らない時点で理不尽な構造にこの国がすでにのみ込まれているということですが。当然、この簡単な質問は、日本とドイツと同じ人間だけれど、ドイツでも「緊急事態宣言を無視して五輪開催すると言えますか?」という当然の理のある質問であるわけですが、それに答えない人が、世にはいますし、歴史上、何度も繰り返されてきたのです。ラス・カサスでさえも、超がつく上から目線です。彼らの言う人権は、命の重みは同じとは考えないことなのでしょう。
「理」とは科学的にエビデンスがある際に使われます。だからワクチンでもほぼどの人でも平等に効果があると見込まれるわけです。しかし、理不尽な人たちはそうは考えません。金に目がくらんで、理不尽にのみ込まれる経験は、これを最後にして欲しいと願います。
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