心配は先生の担当
最近こ私のコラムで「ポートフォリオ」という言葉がよく書いてあるけれど、どういう意味ですか?と質問を受けました。ふと、思うと、大学のLMSにも、ポートフォリオと普通に書いてあって、深く考えていませんでした。
もう2年以上前、この方が京都芸大の大学院を受験する際に、一緒にポートフォリオを作りました。ポートフォリオというのは、私の勝手なイメージかもしれませんが、「ポーター」という鞄のメーカーもあるくらいですから、「携帯可能作品集」という認識をしていました。とはいえ、あまり深く考えていなかったくらいですから、正確かどうか不明確ですので、検索してみると、マイナビが詳しく書いてくれていました。ちょっと引用させていただきますと、
「「書類を綴じない=内容物をひとまとめにしながらも、部分的に差し替えることを前提にしている」という点が注目ポイントです。つまり、ポートフォリオは、完成品をひとつだけ作るのではなく、提示する相手と状況に応じて内容を差し替えていく、という意味合いがそもそもの根本にあるのです。」
これは勉強になりました。私は単に、勉強したものや、作ったものをためて、とじて、運ぶものとイメージしていましたが、提示相手と状況に応じて、内容を差し替えていくという点は、イメージになかったと思います。
もう一つ、引用させていただきますと、
「教育用語としてのポートフォリオは、教育における個人評価ツール(パーソナルポートフォリオ)を指しています。これは、生徒たちが学習過程で残したレポートや試験用紙、活動の様子を残した動画や写真などを、ファイルに入れて保存する評価方法です。従来の科目テストや知力テストだけでは測れない、個人能力の総合的な学習評価方法(質的評価方法)とされ、学校教育だけではなく自己啓発など、さまざまな教育分野で取り入れられています。」
これは、わかっているようでわかっていなかったことです。海外ではこれも評価対象になると聞いたことがありましたが、大学の教員がポートフォリオを出させて、評価対象にするということは、よく考えてみるととても大切なことです。
京都コムニタスも、二種のLMSを作ろうとしてきましたが、一つが形になりました。塾生が学んだことを形に残して、自分のアピール材料に使えるようにしようというのが、狙いの一つですが、「評価対象」になり得るというのは、目から鱗でした。このポートフォリオの利用方法を洗練していくと、教員も生徒も様々な可能性が広がると思います。
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