言論の自由、発言の自由、解釈の自由
毎年同じようなことを書いていますが、今年は特殊ですので憲法記念日に想うことも少し異なります。今の憲法は戦争後すぐに生まれたものですので、戦争が何であったかを知っています。国民の危機を知っているという意味では、先人の知恵が詰まっていると見ていいと思います。中身が素晴らしいかどうかは、いろいろな意見があるでしょうし、私は必ずしも良いとは思っていませんが、今の政権であっても一定の拘束を受けているところをみると、少なくとも今は変えてはいけないと強く思います。憲法がこの異様な政権からこの国と国民を守ってくれているという実感があります。
総理大臣が憲法に「緊急事態条項」を盛り込む必要性を訴えるとのニュースもありましたが、確か、この方は、憲法改正には自衛隊を憲法に記載すると言っていたように思うのですが、また急に新しいことを言い出すようです。今、様々な自粛が呼びかけられ、芸能人に限らず様々な人の言葉の揚げ足取り大会さながらになっていますが、総理大臣のこういった言葉に対するメディアの反応が芸能人の失言を超えた記憶はありません。不公平きわまりないですが、メディアは総理大臣の言説と行動の整合性をクロニクルとして常にあげ続ける必要があるでしょう。もちろん、ネガティブなことだけではなく、仮にもし、万が一ポジティブな面があるならばそれも並行して記載していけば、この国の総理大臣が何を言って、何をして、何をせずに、何ができて、何ができなかったのかが明確になるはずです。憲法改正という言葉は、就任当初から言っていたはずですが、実現には至らないでしょうし、この新型コロナの問題の収束に憲法改正は関係しないことは確かです。この騒動において世界と日本国民からほぼ評価を受けない失政しかできなかったことを憲法のせいにすることはさすがに控えていただきたいと願います。憲法に緊急事態条項など盛り込まなくとも、防護服もマスクも現金配布も赤字国債も新薬承認も治験も、自粛要請も学校の閉鎖も9月入学も、やろうと思えば全部今の憲法下の法律でできます。都合の悪いことは「新しい解釈」をして、無意味かつ恥ずかしい閣議決定をしてきた連中が憲法改正を謳うのは、もうやめるべきでしょう。
真面目に国難に取り組み、国民の痛みが理解でき、共感と想像力のある人が政治家になる時がもし来たら、その時に憲法改正の議論をすれば良いのだろうと思います。
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