正月のニュース

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

今年もながらながらの駅伝観戦三昧という矛盾した取り組みにいそしんだ正月を過ごしております。年末の高校駅伝、元日のニューイヤー駅伝と見聞きして、急激なレベルアップに少々驚いています。シューズのおかげ説もありますが、それだけではないのでしょう。指導の体制もありますし、なにより、国際化はレベルアップに大いにつながっています。高校駅伝では、留学生がいない学校が勝つことは至難ですが、日本人だけでそれに挑む学校も大きなレベルアップをしています。また高校の監督も元実業団選手だった人も多く、善し悪しはともかく、プロ化しつつあります。もちろん、シューズも私たちの時代ではないくらいに高級なものを使用しています。これだけ環境がよくなればやはり競技にも反映するのだと思います。箱根駅伝も同じことが言えます。それにしても、衝撃的なほど記録が向上しました。2区は本来エース区間ですが、私が大学生のときは、1時間8分台で走れば一流でした。それを今の住友電工の監督が1時間6分台に入り、半永久的に破られることはないと思っていましたが、少しずつ日本人も記録を更新し、昨年は1時間6分45秒まできましたが、今回はそれどころではなく、東洋大学のエースが1時間5分57秒という規格外の記録を出しました。これは留学生の区間記録も破る史上最速記録です。いつも思いますが、当分破られることはないのではないかと思います(もちろん、わかりません)。2区以降、皆が波に乗ったのか、3区4区5区とすべて区間新が出て、往路優勝の青山学院大学も過去の記録を大幅に更新する往路新記録でした。これは何かのパラダイムシフトがおこっているのかもしれません。復路はおそらく大混戦だと思います。これだけ高速化すると、少しのミスで順位を大きく落とすことになるので、どこの監督も心臓に悪い状態で復路を迎えるでしょう。青山学院大学は復路にも選手を残しているので、大逃げをするはずです。東海大学はそもそも復路勝負ですので、復路はスター揃いです。他の学校の選手もあきらめずに前を追うことができるので、何が起こるかわかりません。この大逃げと、追跡は見ている方は無責任ながら、見応え十分です。

一方で、日産の元社長がまさかの年末に逃亡するというまたしても漫画のようなニュースがかけめぐりました。同じ逃げるにしても駅伝とは大違いです。この国の司法は今世界中から避難の的になっています。今回の大脱走は、法治国家を名乗る国々に対する挑戦とも言えます。総理大臣が多用してきた嘘と詭弁の特大ブーメランが帰って来た格好です。先だっての総理大臣をヨイショする本を書く自称じゃーなりすとのおこしたレイプ事件は、民事では原告の主張が認められました。これはそもそもイギリスのメディアが報じたからここまで来たのです。日本は文字通り握りつぶしてきたのです。警察、検察、メディアのタッグがこういった事件を握りつぶせるなどというのは漫画の世界だけにしておいてほしいのですが、この国は総理大臣とそこに絡む人は皆漫画化しています。もちろん、漫画を馬鹿にしているのではなく、フィクションの映像化という意味で漫画といっているのですが、本当に現実のこととは思えないほど漫画化してしまっています。
その総理大臣も今年も説明責任から逃げておきながら、証拠を隠滅しておきながら、証拠を出せと騒ぎ、恥を感じない、恥とも思わない新しい逃げ方を国民に教えてくれているのでしょう。桜事件の名簿を管理できないからと破棄するという現総理大臣は、消えた年金問題で、最後の一人まで見つけると言ったのは悪い冗談です。そのうち年金記録も管理できないからと消えてしまう可能性大です。多様性を認めない政治家が多種多様な逃げ方を見せられそうです。箱根駅伝の大逃げは感動を呼びますが、政治家の逃げは不快感しか呼びません。今年はオリンピックイヤーですが、政治に毒されたスポーツの祭典を選手が浄化してくれることを大いに期待しています。


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井上博文
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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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