終戦記念日と古本市とお盆と五山送り火と

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

公認心理師試験が終わって、問題を見て、解説作成チームの解答を見て、今年の当塾の講座や模擬試験との整合性を見て、今年の受験生の研究計画など書類を見つつ、云々と。お盆休みってなんやったかいな?と思いながら、PCとにらめっこの日々ですが、はや8月も中日です。この時期はまず終戦記念日があって、16日に五山送り火があって、その日が下鴨神社の古本市最終日です。昨日の台風でどうなったのかは知りませんが、私はこの時期のこの雰囲気がとても好きで、私にとっての京都らしさを感じます。
この時期は全国各地でお盆の行事があり、多くの人は帰省しますので、京都は観光名所を除いて案外人が少なく、(外国人観光客は多いですが)古本市は、比較的落ち着いたたたずまいです。京都は学問の街とも言われますが、その本領発揮といったところです。京都にはたくさんの知恵者がいると信じています。

日本人にとって、8月15日は終戦記念日ですが日本以外では、必ずしもこの日ではありません。ロシア、中国などはかなり複雑な事情を抱えていますので、少なくともこの日が終戦ではありません。令和になって初めての終戦の日とお盆は、今を生きる私たちにとって、心穏やかに先人への思いを馳せるには良い日だと思います。

それにしても、毎年のことながら、この日周辺はあまりにも騒がしく、あまり気持ちの良いものではありません。どうしようもないのかもしれませんが、政治的な駆け引きばかりが行われて、肝心の戦没者への思いやりが、どこかへいってしまったかのようでさえあります。戦争を知らない時代に生まれ、事実から目を背け、すべて他人のせいにして、実体のない憎悪をあおる政治家とメディア。彼らは保守ではありません。時代の波にのまれてしまった先人が何を願って散ったのか、もう少し思いを馳せて、わけのわからないことしか言えない人々もメディアもこの日はお互い何もしないのが一番なのではないかと思います。是非心静かに先人に思いを向けて、静かにして欲しいと願います。
よく戦没者の英霊という言葉を使いますが、もしそれを信じるのであるならば、その英霊が何を望んで、あの時代生きて、命を落としていったのかに思いを向けるべきでしょう。

このお盆に先祖の霊が帰ってくるという風習は、全国各地に少しずつ形は違えど残っています。理屈はたくさんありますし、宗派によっても考え方は違いますが、1年に1度、先人に思いを馳せる日があるのは、この国の一つの文化として重要なことです。70年以上たって、戦争経験者が少なくなった現代だからこそ、このお盆の時期に次世代に引き継いでいくことを明確にしていく必要があって、それはいつの時代も
先人への思いやりではないかと思います。

せめてこの日くらいは、次世代のためにも、心静かに先人への思いをめぐらせ、先人を送り火で今年も静かに送って供養する日になればいいのにと願うばかりです。



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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

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