公認心理師試験 事例対策⑩

井上博文

井上博文

テーマ:公認心理師試験対策

北海道試験問140 
20歳の男性A、大学生。最近、気分が落ち込むことがあり、学生相談室を訪れた。以下にAと公認心理師Bとの対話の一部を示す。
B: 一番気持ちが動揺するのは、どんなときですか。
A: 成績が悪かったときや女の子にふられたときですね。
B: 例えば、成績が悪かったとき、頭に浮かぶのはどんな考えですか。
A: みんなが僕を軽蔑していると考えます。僕は負け組だって。
B: 女の子にふられたとき、頭に浮かぶのはどんな考えですか。
A: 大した奴じゃないということ。男としての価値がないんですよ。
B: 今のいくつかの考えに、何か繋がりが見えますか。
A: 僕の気分は他の人が僕をどう見ているかに左右されてるんじゃないでしょうか。
この対話でBが用いている技法として、正しいものを1つ選べ。
① 構造化面接
② 問題解決技法
③ 誘導による発見
④ モデリングの実践
⑤ マインドフルネスの導入

私個人の印象としては、REBTでもこんな方法を使うなぁと思いながらこの問題を見ていました。公認心理師Bの技法を答える問題ですから、何らかの技法を使っていることになります。すぐに違うとわかるのは、構造化面接です。最初から決まった質問項目であろうはずもありません。マインドフルネスも違うでしょう。モデリングは例えばきょうだいなどのモデルを出すことですから、違うでしょう。②か③と見るのが妥当ですが、正解は③です。REBTでもこの「ソクラテス式」つまり誘導はよく使うので、私は何となくわかりました。正答率は54.2%ですので、こういった問題を取れるかどうかが、分かれ目と言えるでしょう。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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