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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

予測能力

2018年11月10日

テーマ:雑感

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

「京都市バス運行から民間撤退へ」と京都新聞で報じられていました。
こちら

「京阪バス(京都市南区)が2019年度いっぱいで、京都市交通局から受託している市バス運行事業から撤退する方針を固めたことが7日、分かった。運転手や整備士の不足が主な理由で、今後、他社が追随する恐れもある」

だそうです。ここ数年、民営化がいいことのように言われ、バスや地下鉄に民間が入ってきましたが、当然のことと言えば当然のことが起こったと言えます。一般に、いわゆる義務教育は、予測能力を養成するために行われます。例えばコンビニに行って、だいたい自分がいくら使うのか、全く予測がつかない人はほとんどいないでしょう。1000円札一枚あれば、お昼ご飯はなんとかなるというくらいの予測は容易です。電車に乗るのも、例えば京都から大阪に行く場合、新快速で30分ですが、それを前提とすれば、だいたいの予測を持った行動ができます。論理的思考とは、そのような予測能力を前提としますが、今回のバスの民間業者の撤退は十分に予測がつくことだったと考えられます。少子化及び高齢化と人口減少社会にあって、人手不足は民間の会社を圧迫しています。大学生の就職は売り手市場ですが、人手不足は深刻です。

公共がその予測が甘かったのか、あるいは、民間を「安い労働力」としか見なしてこなかったのか、あるいは、市バス事業を壊していくための布石だったのかはわかりませんが、いずれにしても公共事業のあり方に問題があったのだろうと思われます。海外からの労働者を集めるかのような政策がとられようとしているようですが、海外では、日本に行っても待遇が悪いから行きたくないという声も聞いています。そういう情報は見ないようにしているのでしょうか。「隗より始めよ」という故事もありますが、これからはまずは人集めが最も大切です。そのために予測能力が必要です。そして集めた人に対して投資をしっかりすることが、今後のこの国を支えになると思うのですが。どうも逆行しているようにしか思えないところが残念でなりません。


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