現任者講習#2
問5
オペラント行動の研究の基礎を築いたのは誰か、という問題でした。これは選択肢が人名のみでしたので、Skinnerで正解でしょう。これは知っているかどうかの問題です。
問6
記憶の実験によって示される系列位置効果について、正しいものを1つ選べ、という問題でした。ポイントはまず「系列位置効果」なる言葉を知っているかどうかです。当塾の講座では、知覚、認知心理学のインプット講座pp.18-19で触れています。
4-1-2-1.系列位置効果
系列位置効果(serial position effect)とは、一定の順序で与えられた情報の系列位置によって、情報の貯蔵、及び検索のされやすさが異なることを指す。系列位置効果を示す実験に自由再生法の実験がある。
自由再生法とは、例えば、「時計、電車、新聞…」というように、10~15語ぐらいの簡単な単語を1語ずつ一定の速度で提示し、提示された単語を思い出した順に再生させる方法である。このような実験を行うと、単語の提示された系列位置によって再生率の差異が生じ、リストの初頭部と終末部の単語の再生率が高くなる。このように、系列の初頭部の再生率が高くなる現象を初頭効果(primacy effect)と呼び、系列の終末部の再生率が高くなることを新近性効果(recency effect)と呼ぶ。
一方、リストの提示後10~30秒程度のインターバルを挿入し(この間は簡単な計算作業が課される)、その後に再生を求めると、系列位置曲線に影響が生じる。リストの初頭部、及び中央部の再生率は影響を受けないが、終末部の再生率は低下し、新近性効果が消失してしまう。
図.系列位置効果(森敏昭ほか:グラフィック認知心理学 p.19 サイエンス社 による)
この図が選択肢⑤のU字型というものでしょう。正解は⑤とみて良いでしょう。
****************************
公式ホームページ
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報
公認心理師国家資格対策講座
公認心理師 全国模擬試験
ご質問・お問い合わせはこちら
自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム
REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会の理事長を務める心理学者
日本人生哲学感情心理学会