第一回公認心理師試験 振り返り①

井上博文

井上博文

テーマ:公認心理師になるには

第1回公認心理師試験が行われ、インターネット上では様々な情報が出ています。私もひとまずこういった情報を集めつつ、北海道からのお問い合わせについて様々検討しています。お問い合わせ頂いた方は少しお時間いただけたらと思います。まずは最も気になるのは解答速報かと思います。私たちもこちらで解答再現をしています。私たちは特に解説作成に力を入れています。チームを作って、できるだけ良い物を作ります。主任がすでに問題分析を終えていますので、しっかり検討していきたいと思います。私は役にたちませんので、外から文句だけ言います。
もう一つ話題として多いのは合格ラインです。配点がある説とない説とがありますが、何をもって6割とするかは大いに関心のあるところです。いずれにせよ、北海道の試験が終わらないことには何とも言いがたいところです。ただ、かりに配点がないとして、2択問題を完解1点と見なしたとして、154問の6割で考えると、92問正解だと届かず、93問で届くということになりますので、このあたりがボーダーラインと見て大きくは違わないでしょう。ツイッターなどに書いている人で7割超えたという人はあまりおらず、また不合格と書いている人もあまりいないように思います。書いている人で多いのは合格ラインを少し超えたという人のようです。昨日メールをもらった数名も100問程度の正解を報告してくれましたので、合格できたらいいなぁと思います。

今後は、今回の問題と、これまでの私たちの取り組みについてしばらく検証的に述べていきたいと思います。私たちも初めての試験ですので、手探りの中で精一杯作りましたが、もちろん、誇りたい部分と反省しないといけない部分と両方あります。これらの点について少しずつ検証し、次年度の第2回公認心理師試験に向けた講座と模擬試験の作成に活かしていきたいと考えています。

例えば「サイコロジカル・ファーストエイド」について2問でましたが、当塾の第2回の模擬試験でこんな問題が出ました。

心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド)の実施に関する次の1.〜5.の記述の中で、
適切でないものを1 つ選びなさい。
1. テロによる被害者も対象となる。
2. 保護者と離ればなれになっている子どもは、リスクの高い対象者として対処する。
3. 支援者が、対象者自身のいま必要なことや、困っていることを把握することは、活動内容のひとつ
である。
4. 近親者を亡くした対象者への接し方は、被災者の集団的特性を捉えてプログラム化する。
5. 水や食料などの提供といった物資の支援は、関係作りのきっかけとなる。
正答4

次年度、サイコロジカル・ファーストエイドが出るとは言えませんが(2年連続で出たら意表を突かれますね)、勉強は必ずしておきたい用語であることはわかります。この周辺の知識は必要です。この国はこの数年、毎年何らかの大きな災害被害を受けています。その意味でも公認心理師の役割は期待されており、その系統の問題は、少なくとも今年は出たということです。このような検証をしばらく続けます。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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