社会人が看護職を目指すにあたっての社会人経験の活かし方
前回の続きです。
看護学校入試で作文が出る理由として、前回は、日本語が正確に使えるかどうかが見られるということでした。日本の医療現場では、グローバル化の波が来ているとはいえ、まずは日本語できっちりコミュニケーションができることが前提になります。最近は、医師以外でも高学歴の医療従事者がたくさんいますので、こういった人々は、英語力が求められますが、まずは日本語からです。
今回は、内容編です。看護学校入試で作文がでる際に、よく出るとされる問題のテーマをならべると、
高齢化、健康、心、臓器移植問題、脳死問題、豊かさ、地球環境、温暖化、福祉、人間関係、学習、社会、言葉、学校生活、家族、友人、志望動機、自己、興味、関心、抽象的な課題、最近感動したこと、私の目指す看護師像、看護師の役割、個性について
この種の問題が掲載されている書籍はたくさんありますが、集約すると、上記がアレンジされたものが多くなると思います。
テーマ作文以外になると、資料を読ませて、その内容について、自分の考えを述べるもの。まず「要約」を書かせ、そのあとで「自分の考え」を述べるようにという形式もよくあります。
小論文と作文の違いもよく聞かれるのですが、結論から言えば、よくわからない人は、それほど違いを気にしなくていいと思います。自分が書けるところの小論文を書く意識でいいと思います。
実際のところ、小論文と作文の違いは、理由と動機の違いくらいの差だと思います。理由は、普遍性が必要です。誰が見ても納得できるものです。動機は内的なもので、自分が納得すればいいという類です。本格的な論文の場合、証明義務がありますので、かなりの普遍性が必要です。しかし、小論文ではそこまでは求められません。そのため、両者の違いに意識を向けて対策をするというよりは、自分の考えとその根拠が書けるように意識を作っておくことが重要です。
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