試験会場での過ごし方

井上博文

井上博文

テーマ:思考方法

面接試験の時によくある質問として、
「待っている間、どう過ごされましたか?」
というものがあります。その答えは明確に決まってはいませんが、基本的には、その大学をほめてあげてください。だから、待っている間は、ほめどころを探してあげましょう。ほめどころなんてない、という声もよく聞きますが、そうでもありません。ほめるのは観点と言い方のマジックですから、やろうと思えば、何でもほめる材料になります。例えば、国立大にありがちですが、古い校舎が目の前にあったとします。これを見て心の中で
「ボロい校舎やなぁ」
と思ったとしても、ちょっと着眼点を変えれば
「歴史がある校舎やなぁ」
に切り替わります。どちらを口に出すべきかは言うまでもありません。

試験会場でどう過ごすかは意外に難しいのではないかと思います。できれば、こんな観点をもって、あたりを観察して欲しいと考えています。よくあるのが、何か参考書を見直すというものですが、これは方法次第だと思いますが、あまりおすすめはできません。直前で見たものが出たという都市伝説はたくさん聞いてきましたが、ほとんどの場合において、それはテストができたということを保証するものではありません。何か見ておかないと不安だから、という根拠で見るなら、寝てる方がいいでしょう。それでもあえて見るなら、何かひとつ成果をあげてやろうと割りきって、ちょっとギラギラさせて見るのが得策です。
試験が終わって、塾に帰って来て、このようなことを開口一番に言う人は危険信号を発しています。即座に反省会です。出るか出ないかはあまり期待せず、集中力を高める目的くらいで考える方が妥当でしょう。
それよりも「集中力」を作る方法を持っていて、それを実践する方がより妥当性は高いでしょう。また食べ物や飲み物のことを考えておくことも大事です。あまり血糖値を上げすぎるものは、下がったときに大変ですので、よくありません。普通のごはんがいいと思います。いかにして、普段より少し高い能力を出すかが大切な問いです。会場ではこの点に集中してみましょう。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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