合格速報-医学部学士編入・弘前大学医学部医学科

井上博文

井上博文

テーマ:塾生 合格者 卒業生

医学部学士編入、弘前大学で合格者が出ました。医学部学士編入は、極めて難しい試験です。並大抵の努力では合格しません。私たち、予備校も、この入試を遂行して、合格を本気で得ようとするならば、並大抵の覚悟ではできません。ですので、今回合格された生徒さんには、最大級の賛辞を送り、敬意を払いたいと思います。
実はこの生徒さんのお姉さんがかつて当塾の生徒さんであり、金沢医科大学に合格されました。
こちら
今回二人で塾に報告に来てくれたのですが、今、彼女は4回生で、次年度から本格的な実習に入るとのことです。大変優秀な学生との評価を受けているそうです。その姉のあとを追うように医学の道を志したのですが、そんなに簡単な道のりではありませんでした。正直、最初は、軽く考えていたと思います。この種の入試は、いくら難しいことがわかっていても、身近な人が合格すると、急激にハードルが下がり、現実的な話として、受容されることが多いのですが、もちろん、そんなに甘いものではありません。この入試は、敗北の連続で、折れそうな心を常に奮い立たせていかねばなりません。学力や面接力や、リサーチ力や、プレゼン力は、もちろん大切ですが、それ以上にレジリエンスが大切になります。京都コムニタス内において、きょうだい二人で、どれほどの涙を流したかわかりません。そのくらいつらい思いをしてきました。
受験勉強を始めた当初は、正直に言えば、姉と違って、合格の目が見えませんでした。姉には、「いつか受かる」と言い続けて来ましたし、私の中でその確信はあったのですが、この生徒さんには、(今だから白状できますが)なかなかそれが言えませんでした。数え切れない時間、話しましたが、それでもなかなか・・・といった感じがつきまといました。それでも夏くらいには、学力は身についてきました。英語はもともとできます。それに加えて、最近、TOEICの新型のテストで満点近く取りました。英語もたゆまぬ努力を続けていました。そして今回かなり重要なファクターになったのですが、TOEFLでもかなりの高得点をたたき出しました(この表現がぴったり)。生命科学もあらゆる手を使って、上げてきました。当塾の生命科学の先生はスーパーティーチャーで、かなりの尽力をいただきました。そのような成長もあって、学科は少しずつ合格できるようになってきていたのです。学科試験だけなら、複数の合格を得ていたのです。しかし、面接で最後届かないという学校が出てきました。これは、間違いなく私の責任で、私の腕の問題です。私もプライドを賭けるつもりで、それなりにいろいろ考えて、いろいろな技を駆使してきたつもりです。複数の医師に取材しました。地域医療が何たるかを、論文がかけるほど調べました。海外の医療事情もかなり調べました。いろいろな学校の特色を調べ、いくつも足を運びました。それでも姉の学校に、本当にあと一歩で届きませんでした。ただ、この時、私も本人も、まだ諦めていませんでした。私の印象では、この前後から、急激に成長をし始めました。「今?」と思うくらいでした。だからこの生徒さんに「ガラが変わったよ」と少し抽象的ですが、このように伝えていました。実際、弘前大学に出す書類は、これまでで最も出来がよかったと思います。「今年はこれ以上はないな」と言いつつ、受験前に「よく頑張った」と言ったほどでした。学科は当然のように合格し、面接に臨むことになりました。とはいえ、面接対策と言っても、もうだいたいのことはできていましたので、微調整をした程度でした。面接は個人と討論があり、苦戦したそうです。私が御法度としていることもしたらしいのですが、結果は見事に出ました。

この入試を支えたのは、間違いなく親御さんです。医師の家系ではありません。それでも子ども(といってもみんな大人ですが)の夢に全面協力してくれる素晴らしい親御さんです。家庭につらいこともあったと聞いています。それでも黙って支え続けてきたことに対して、敬意を払います。
まだまだ、これから大変な勉強が待っています。医師、医学研究者の道のりは、入ってからの方が大変です。しかし、間違いなくこの生徒さんの努力と行動力は、入学してから活きるものです。姉と二人、素晴らしい医師になってくれるはずです。大いに期待しています。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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