学生のうちにやっておくべきこと

井上博文

井上博文

テーマ:思考方法

社会人に聞いた、男子大学生が大学時代にやっておくべきこと41という記事を見ました。私に言わせれば、勉強以外に何もありませんが、勉強と言っても幅が広いですので、社会人経験全般が勉強と言えます。要は意識の持ち方です。極端な言い方をすれば、友人と飲みに行っていても、遊びと捉えるか、これも勉強と捉えるかということです(実際はなかなかありませんが)。京都コムニタスに来られる方の多くは、現役の学生、社会人問わず、「もっと勉強しておけばよかった」と言います。これはたいていの場合、学科に関することだと思われます。学科の勉強ももちろん大事ですが、もっとも大切と言えるのは、幅を広げることです。昨日だったか、ある生徒から、「行き詰まった時はどうすればいいのですか」と漠然と問われました。このような質問はよく受けるのですが、決まって、私は「選択肢(オプション)を作る」と言います。オプションは多い方がいいでしょう。二者択一になると、余計視野が狭くなったり、考えすぎてわからなくなったとばかりに、最後は気合いか運で「えい!」と決めてしまうことがよくあります。不思議と3つ以上の選択肢があった方が冷静になります。失敗のきく若いうちに、オプションを増やす練習をしておくこと、選択をするということは、必ず、リスクとベネフィットがあるということですので、ベネフィットを取る練習をすること、すなわち、判断力を身につけるということです。できるならば、自分のための判断ではなく、大局的判断(この言葉は好きではありませんが)と言うのか、他者も含めた判断、あるいは他者の利益になる判断ができるようになると、大人一歩手前です。この判断が「国家のため」とばかりに為政者に強要されると、全体主義ということになるのでしょうし、だからといって、自分の利益だけを追求すると、そのうち、嘘をついて他人を誹謗中傷するという人間として最低のことをするようになるかもしれません。これはバランスの問題に行き着きますので、バランスを取る練習をしておくことも必要ということになります。バランスの取れている人は、たいていの場合、教養が身についています。「あちらたてれば、こちらたたず、こちらたてればあちらたたず」の世の中を知っており、「両方たてれば自分がたたずの」辛酸を経験している人とも言えます。また「必要なことを必要な分だけ過不足なく」処理ができる人でもあります。すなわち、学生時代から、勉強に勉強を重ね、情報を入れられるだけ入れ、オプションを作って、選択できるだけの判断力を大局的にできるように訓練を積み、バランス感覚と身につけ、極端を離れられるだけの教養を身につける、というのが、学生時代にしておくべきことだと考えています。



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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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