大学院受験で求められるのは、向いていないことはない人で、入学後伸びると思える人です

井上博文

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私たちは入試というと、合格することに最上価値を置いてしまい、その後のことを考える余裕がないということがよくあります。しかし、大学院や編入の場合、それでは困ります。合格そのものよりも、入学後に重きを置いていないと採用する価値なしと判断されてもおかしくはありません。大学院側が求める人物像をよく分析してみると、その結晶として残るのは、「向いていないことはないと言え、入学してから伸びるであろう人」ということになります。これのいずれかに抵触すると、厳しい闘いになります。
そこで、受験校が確定し、書類を書く段階に入れば、徹底して入学後のイメージを作りましょう。意外と修士に入っても学会活動をするというイメージを持っている人は少ないという印象はあります。やはり学会活動はしっかりしておくことが必要です。学会について、先生や先輩に聞くこともしてみましょう。また大学院は漠然と勉強が大変というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。自分次第です。私の知り合いでも、全く勉強せず、修士5年までかかったという人もいます。また雑用が多いという話もありますが、これは間違いなく多いです。勉強をしに来たのに、雑用ばかりで嫌になったという話もよく聞きます。ただ、臨床心理士指定大学院の場合は、私の経験からすれば学生にやさしい方ではないかと思います。私の院生時代は、雑用をするのが当たり前の時代でしたので、私自身も特に違和感はなく、そんなもんだと思っていました。また勉強になったことも多かったですので、必ずしも悪い印象は持っていません。授業は、講義というよりはディスカッション形式が増えますので自分の意見を言える方が有利です。アウトプットの練習は非常に重要です。また人間関係で悩む人も多いのですが、「不安だから」他人にくっつくという考え方の人は、まず間違いなく失敗します。仲間として対等関係で、うまく持ちつ持たれつの関係を作り、相手のことはさておき、自分が仲間に何をするかを考えておけば、うまくいくと思います。そのような入学してからのイメージを作っておくことが、むしろ合格への早道となるのです。



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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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