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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

自分の内なる声

2016年3月7日

テーマ:雑感

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

大学院や編入とあまり関係のない雑感です。REBTの講座をしたりカウンセリングをしたりすると、よく使っているフレーズに、「今(その時)、あなたは頭の中で何とつぶやいていますか(いましたか)?」というものがあります。怒りを表出する人も、しない人も、いずれにしても頭の中でいろいろつぶやいているのです。大事なのはその中身です。だから自分は頭の中で何とつぶやいているのかを、形にしてみる必要があるのです。と思って、それ関連の記事を検索してみたら、進学校に通う君へという記事がすぐに目につきました。読んでみると共感できるところがたくさんありました。少し引用させていただきます。

作者の方は、いわゆる進学校に行き、世間が求めるもの、ことに非常に敏感になり、世の中が許してくれる範囲で生きてきたというところが、文章の入り口です。そしていわゆる世間が求める価値観にそぐわないような進路を選ぶ人をどこかで「勉強についていけなかった人たち」というラベルを貼っていたと言います。これはこれで心の声であり、内なるつぶやきです。こういった自分の中にある一見するときれいでない、あるいは汚いと思えるような声に、しっかり向き合って、見つめることは、生きていく中で非常に重要なことです。私自身もそうですが、そうそうきれいなことばかり考えられません。むしろ、きれいなことを考えた時に自分の中で「偽善ではないか」「嘘ばっかり」という反作用も同時に働いていることは、今でも感じています。おそらく親鸞という人も、こういった自省の中で、もがき、苦しんで、「悪人」という発想ができたのだと思いますが、あらゆる人の頭のつぶやきが、マンガの吹き出しのような形で全部見えたら、とてもじゃないけれど、こんな世界で生きていきていくことはできないと思ってしまうかもしれません。

「自分の人生を歩まない大人の末路は悲惨です。内なる声を無視し続け、他人の価値観を生きるとどうなるのでしょう。すると、やがて他人との比較でしか自分を定義できなくなってしまいます。そうなると、人間は「他人の人生の粗探しモード」に入ってしまいます」。
これは鋭い洞察です。私も嘘をついて他人を誹謗中傷する人に絡まれましたが、この人の場合、自分の出身大学に異様なまでに執着し、そうでない人間は人間とも思わないという態度と主張を、公の場でも堂々と出しました。自分を上げるのではなく、他人を落とすことで自分を上げた気になる人の典型です。大事なことは、他人ではなく、自分が何をするかです。

作者の方は、自分の声に耳を傾けることを提案しています。これにも共感できます。自分は、正確には自分の頭は、いろいろなことを同時に言っています。善も悪もきれいも汚いも。本当のところ、なんと言っているのかを全部抽出して、それが果たしてイラショナルなのか、ラショナルなのかをよく考えて、どれが自分を苦しめて、どれが自分を助けてくれるのか。全部頭の中に一緒になって(ごちゃごちゃになって)入っています。それを整理することが、おそらく思考の整理という表現になるのだと思います。自分にかなり誠実になって、内なる心の声、頭のつぶやきに注目して、形にして、ストックすることは生きていく中で大いに意味のあることだと思います。
雑感でした。



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