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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

夏休みが短くなっている

2015年7月28日

テーマ:雑感

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

近年、公立小中学校で夏休みが短くなっています。
こちら
私の自宅周辺もそのようになっています。
8月25日前後から2学期が始まって、何とも中途半端な感じがしますが、
すべては増えた授業時間数の確保のためだそうです。

大学も、授業時間数が半期15回に増えて以来、8月にテストが
行われており、夏休みが減るというより、8月まで前期が食い込んでいるという
印象が強くなっています。私は元々あのカリキュラムという制度に極めて不合理を
感じていますが、それを振り回す連中がさらに不合理だと、整合性のとれないことが
増えてきます。世の中は、学校を中心に動いているわけではありませんので、
例えば、出張を教員に依頼する側も、まさか8月までは大学はないだろうと
8月第一週に出張を依頼してきます。そうすると、ブッキングしてしまったという話も
たくさん聞いています。よくわからない連休の制度と、15回の授業回数は、
あまりにも適合せず、ほとんどの月曜日の連休は「授業実施日」となっています。
特に私立大学は、大学ごとの行事ごともたくさんあるはずですが、それもこれも
全部無視した「上から目線の不合理の押しつけ」ほど迷惑なものはありません。

少し頭を使えばわかりそうなものですが、まず授業時間の増加をしろと命令した場合、
どういった問題が連鎖反応として起こるかということをシミュレーションできない人が
制度を作るとこういった現象が起こるのでしょう。これは国立競技場の問題や
国公立大学の文系見直し指令の問題と構造的には同じです。
公共が何か政策をうつと、必ず連鎖反応が起きます。
副作用も生まれます。それらを全部予測した上で、全体像を描いてから
「命令」とやらをを出さねばならないはずですが、いずれの問題もその連鎖のイメージが
ないまま、命令を出してしまい、その後紛糾するということを繰り返しています。
いついかなる時も迷惑を受けるのは現場サイドです。命令を出してはならない人が
後先考えずに命令を出すこと自体を目的としてしまうと、後から禍根を残します。
「脱ゆとり教育」なんていうキャッチフレーズをいまだに使いますが、そもそも誰が
ゆとり教育を言い出して、それが失敗であったのかどうかの検証も曖昧なまま、
誰も責任を取らず、「脱」だけを強調して、「下々」を振り回すのは、やめてほしいものです。

こういった人々が、国という名前の役所を司り、憲法違反という指摘を無視し、
また先を見ない政策を作り、そして不合理な命令を下々に出す。
一体その先に何が生まれるんだろうという強い疑問が生じます。
今のところ、内外のトラブルしか生まれていません。
せめて国という名前の役所に属する人は頭がいいのでしょうから、
少しはその良い頭を使って、智慧を駆使して欲しいものです。
少し先が見えるだけで、連鎖反応が見えますし、その連鎖の結果、
何が生まれるか、くらいは誰でもわかることです。智慧がない上に、
現場の犠牲を厭わない「上役」は、早々に退場してもらいたいものです。



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