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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

小論文で自分の意見を言うにはどうすればいいのですか?

2015年6月11日

テーマ:小論文対策

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

よく小論文対策いうフレーズを聞くと
必ずと言っていいくらい、自分の意見を言うように言われます。
この自分の意見というものは、なかなかの曲者で、
意外に難しいものです。そう簡単に出せるものではありません。
自分の意見と言われると、つい、自分の感想や思い、気持ちだと
思いがちですが、そうではありません。事実を並べてみて、その事実群から、
何が言えるか、その事実は、私たちに何を語りかけてくれているのかを
自分で考察して、そこから言えることを自分の言葉で述べるのが意見です。

自分の意見を作って述べるのは一定の手続きが必要です。
その手続きとは、まず情報収集です。
適当にテレビや新聞情報だけを参考資料にするだけでは、
自分の意見を組み立てることはできません。メディアは営利企業ですので
少なくとも広告主の不利益になる情報はそもそも何も言いませんし、
堂々と嘘をつき続けた大新聞社もあります。したがって、可能な限り
自分で情報収集をする必要があります。インターネットとにらめっこをすることを
「独自調査」などと強弁してはいけません。

小論文であっても、通常の論文であっても、やはり「生情報」が最も説得力を
有します。自分で取材した情報に基づくならば、自分の意見を構成しやすいことは
間違いありません。ただ、取材のプロでもない限り、そうは時間がとれませんので
取材は容易ではありません。

ではどんな情報をどうやって収集すべきかというと、少し難しいのですが、
やはり一般に言われるように、最新の問題、時事的問題に注目するのが
妥当かと思います。まずは大きめの書店に行って、「話題の本」の
平積みをチェックします。いくつか、関心の高い本をチェックします。いくつかと言っても、
それなりの数が必要です。私の場合で言えば、具体的すぎますが、
アバンティ6Fの書店でだいたい月100冊程度チェックします。
(前月、迷ったものも含みます)
その中でも特に気になる物を10ほどピックアップして、ネットで検索します。
そうすると、書評のようなものが出ている場合もあります。その本の様々な情報を
(ざっと)見て、購入するかどうかも考えるのですが、その周辺の時事問題についても考えます。
時事問題というのは研究はそれほど進んではいないものの、多くの人が一定の関心と疑問を
持っている最新問題と言って良いと思います。イスラム国と名乗る組織などはその典型でしょう。

こういった時事問題に注目したあと、できれば、すでに起こっている議論を集めましょう。
その点では大阪都構想問題は議論が活発に行われ、賛成、反対、どちらでもない、が
ほぼ均一になりました。こういった事例は極めてまれですので、その中で行われた議論は
勉強する価値の高い物です。
また、最近問題になっている兵庫県の生体肝移植の問題も重要です。
それぞれの意見はいずれもとても重要で、第三者が、どちらかが正しいということは
難しい問題です。よく双方の声を拾い上げて、どうすべきかを考えることが求められます。

このような手続きを経て、自分の意見を構築していきましょう。





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