MSXの時代

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

どうでも良い話かもしれませんが、
昔、MSXというパソコンを使っていました。

ということをこの記事を見て思い出しました。
というより、きれいさっぱり忘れていた自分に少し驚きました。
時期としては、小学校高学年から中学にかけてで、この記事で言われる
80年代そのものでした。時は、ファミコン全盛期であって、私の家には
当初ファミコンはなく、このMSXを兄が親にねだったか、どうにかして
手に入れ、そのおこぼれに私があずかったといった体だったと思います。
(弟、妹の特権です)

高校になると、ほぼ見向きもしなくなり、以降、大学生になるまで、
パソコンのキーボードとは遠縁になってしまいました。
大学生になると、少しずつ、パソコンを使うことや、図書館の本情報がデータ化
されつつあった時代になりましたが、そのころになると、MSXで誰かと話したという
記憶もなく、すでに時代は変わっていたのだと思います。

阪神大震災が95年でしたが、時同じくしてWindows95が大騒ぎになっていた
記憶があります。私はWindows3.1というものを少し知っていて、マニアたちから
これからインターネットの時代が来ると言われていたのですが、当時は
何のことかさっぱりわかりませんでした。当時はパソコンと言えば、
(今みたいにPCなんて言い方もありませんでした)
ワープロかパソコンかの選択で、パソコンはプリンターを別で買わないといけないから
不経済という話もあったと記憶します。私は卒論は「書院」で書きました。
すでにこの頃、ワープロデータを「ドス変換」してパソコンで読めるようにする
という技が存在しましたので、すでにMSXはなく、マイクロソフトが主流を占めて
いたのだということを、今、イメージすることができました。
といっても、私は「ドス変換」に一度も成功したことがないのですが。
その頃、データの保存は、今のようにハードディスクやクラウドだのといったものはなく、
フロッピーディスクにしていました。当時兄が持っていたNECのパソコンは
(PC-98シリーズだったような)、5インチフロッピーという、うちわにでもなりそうな
大きなフロッピーを使っていました。

MSXに話を戻すと、ゲームをする際には、ファミコンのようにROMを差し込むか、
あるいはテープ(本当にあの音楽を聴くテープです)から、「データーレコーダー」
というレコーダーを使って、そのデータをパソコンに移して
(「ロード」と言っていました。今でいうダウンロードでしょうか?)
ゲームをするという何とも手間のかかることをしていました。
「ピー~ガーガッ」という独特の音を鳴らして、待つこと長ければ30分以上、
(私のデーターレコーダーは大変に優れもので(と言われ)、倍速ロードができました。
たまにロード失敗するのはご愛敬)
それでやっとゲームができるというものもありました。今では考えられない遅さです。
それを待てていたのですから、優雅な時代だったのかもしれません。
何をそんなに一生懸命待っていたのかというと「オホーツクに消ゆ」という
シミュレーションゲームでした。優雅な時代です。
今のようにゲームが進行したところでデータをバックアップし、途中でやられてしまって
ゲームオーバーになっても、途中からやり直せる機能はなく、
(確か私の記憶では「ハイドライド2」というアクティブロールプレイングゲームがその最初だったような)
「ピー~ガーガッ」からやり直しというゲームもあった気がします。
マシン語なんてものもあり、自作ゲームを作ろうと何日もかけた思い出もよみがえってきました。

携帯電話などまだ誰も知らない時代、ポケベルが主流になる少し前、
こんなパソコンの時代があり、意外と自分が深く関わっていたことを、遠い記憶から
掘り起こしてみました。かなりマニアックだったような気がします。
「ザ・体育会系」であったはずなのですが、また別の一面があったなぁ・・
と懐かしい気持ちになりました。
なんとも優雅な時代でした。


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井上博文
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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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