衆議院解散

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

衆議院が解散しました。
このコラムを書き始めてから、何度か選挙がありました。
早いもので前回の解散選挙からちょうど2年たちます。
今の政権になってもう(まだ)2年たっていたのですね。
考えてみたら、首相が解散と言ったら、衆議院議員は身分を失って、
「無職」になります。
あれだけの数の国会議員を失職させるわけですから強力な権力です。
余程の大義名分がなければそんな権力は使うべきではないと思います

教育に携わる者は、少なからず政治の影響を受けます。
だから少しでも教育を良くしてくれそうな所に投票したい気持ちは常にあります。
今回はやはり公認心理師法案の行方が気になるところです。
しかし、あちらこちらで言われていますが、今回の解散は何のためにしたのか
私にもさっぱりわかりません。今なら自民党が勝てそうと首相が考えた以外の
意味が存在するようには思えません。これから力業で争点を作る(誰が?)のでしょうが、
あまり投票の決め手になる争点があるような気がしません。
アベノミクスとやらの成功か失敗かというトピックを取り上げようとする気配は
ありますが、失敗も成功も私たち庶民にはほとんど影響はありません。
そもそも失敗した場合が設定されていない政策です。
景気が回復しなければ、時間が足りないと言うでしょうし、
(だから解散するのでしょうか?)
インフレが起これば、デフレから脱却したというでしょうし、
金持ちがより儲かれば、平均所得が上がったと言うでしょうし、
(公務員の給料を上げれば簡単な話です)
だから与党は「失敗はない」と言うでしょうし、
(成功したとはあまり言えないでしょうから)
野党は力一杯失敗したと言うでしょう。
経済学者も色々言いますから、庶民には成功とも失敗とも判断しにくい問題です。

消費税が争点になりそうな気配がありましたが、一部以外はあまり興味がないようです。
いずれ上げることには変わりはないようですから、これも争点にはなりません。
しかし、今の政権が勝てば、「消費税10%に上げることが民意」という強弁が
なされることは極めて残念です。

前回同様、どこかに勝って欲しい人は少ないでしょう。
前回は民主党政権に負けて欲しい人が多かったのでしょう。
今回もとりわけ野党が分裂したり、くっついたり、多分新しい政党ができたり・・・
有権者から見ると、「自分のことしか考えないどうしょうもない連中」に見えます。
もしかすると、その連中から見たら「衆愚」に見えているのかもしれません。
どうにも解散して欲しいと思っていた人が少ない以上、
投票したいと思う人も少ないでしょう。
投票用紙に「誰も選べない」というのも有効票になれば、
あるいは「●●さん」「●●党」に投票するけれど、条件をつけるとか、
インターネットをうまく使って、もう少し有権者の意見を聞けるシステムを作れば、
投票率も上がり、本当の民意が反映されるのではないかと思います。

そうは言っても、私はやはり投票には行くつもりです。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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