ステップアップ意識を持つ

井上博文

井上博文

テーマ:思考方法

よく言っていることではあるのですが、
私の持論の一つに大学生のフリーエージェントがあります。
今の時代、大学院も含めて、3つ以上大学を経験するのは、
学生にとっても、大学にとっても活性化につながるので
良いことだと考えています。ただ、大学の場合、偏差値輪切りランキングが
厚い壁です。ステップアップしようと思えば、いわゆる「上位校」に
編入することが目的になってしまいがちです。
もちろん、それは必ずしも悪いことではありません。しかし、もっと
緩やかに考えてみれば、大学を4年ではなく、5年制や6年制も
作ってみると、自由に移動できるマインドも育ってくるのではないかと思います。
希望すれば、最初にいた大学に戻れるくらいの緩やかさがあれば
なお良いと思います。
これを阻む壁が「シューカツ」です。私はこれを諸悪の根源と考えています。
いまだに何のメリットがあるのかよくわかりません。これをやめれば、
大学ももっと学生を教育できるでしょうし、学生ももっと学べるでしょうし、
企業も欲しい人材をピンポイントで自分で探せるはずです。
オートメーション的にやってくる大量の学生を評価するのは大変なことです。
実際シューカツで入った企業を3年以内に3分の1が退職しています。
こちら
これを何でも学生の能力の低下のせいにするか、
あるいは逆に企業がブラック化したせいにするか
という観点ばかり出ますが、今の大学受験システムと大学教育
シューカツシステムへのオートメーションが崩壊している以上、
全体の循環を変えることが先決です。
大学受験時期から、親や学生が一番気にするのは、
「将来の安定」「何とか最低限食べていけること」
と言えます。だとすると、一番考えないと行けないのは大学終了時の
出口であるシューカツシステムのはずです。しかし、これがどうにもならないなら
大学に対する意識を変えることが必要です。

最近、LやGといった大学改革が提言され、様々な意見
出されていますが、大学を職業訓練校化すれば、学生が学ぶようになるのかどうかの
視点が欠けています。学生のモチベーションを上げていく鍵は
やはり、リスクとリターンの感覚ではないかと思います。
大量の人が、複数の大学を経験しているならば、大学差別というバイアスも
減るでしょうし、自分から積極的に動く人が増えるでしょうし、それが
行動力として評価される時代に変換していけば、本来の意味で人物重視の
採用がなされると考えられます。
こういった意味で大学院まで含めたステップアップシステムを大学が構築して、
シューカツが成立しないような教育の枠組みを作っていけば、
良い循環が見えてくると考えています。



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井上博文
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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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