メディアの顔
雑談ですが、子どもに読ませたいマンガランキングという記事を見ました。
1位は『ONE PIECE』という作品だそうです。
申し訳ありません。名前しか知りません。
昔はジャンプを見たのですが、最近はすっかり見なくなりました。
トシのせいでしょうか...
ドラえもん、ドラゴンボールなど私の世代でも
知っているマンガもランクインしていて、ちょっと安心しました。
ある意味不朽の名作なのでしょうか。ただ、私なら子どもに
すすめたいかといわれると、ちょっと首を捻ります。
昔、中学生に教えている時、一番前の席で「カメハメ波」の練習を
している生徒がいて、複雑な気持ちになったことがあります。
修行したらそのうち出せるようになると真剣に信じていたようで、
あまりに真面目な顔で練習しているので、放置した方がいいのか
何かコメントした方がいいのか、ちょっと考えさせられました。
結論は放置しました。さすがに空を飛ぼうとしたら注意しますが。
マンガは子どもに様々な知識を与えてくれます。
私は兄が読んでいた、「ひみつシリーズ」「日本の歴史」は何回も読みました。
マンガに影響を受けることは悪いことではありません。もちろん、良いマンガ
ということになりますが。このコラムでも何度かマンガを紹介しました。
例えば『乙嫁語り』はすすめられるマンガです。
マンガをすすめるとすれば、やはり、知識を得られるか、想像力を鍛えられるか
壮大な世界観をわかりやすく入手できるか、など、このあたりがポイントかな
と思っています。私個人は、子どもにも大人にもすすめたいのは、まず手塚治虫の
『ブッダ』です。ブッダを動的に描いているだけでもすごいことです。
よく考えれば、そんな作品は他に知りません。それだけ描きにくいのです。
宗教的な問題もありますし、歴史的な問題もあります。なにせブッダの歴史など
ほとんどわかっていません。29歳で出家、35歳で悟ったあとは80歳でなくなるまで
45年間空白です。例えば40歳でも成長する人はたくさんいますが、
ブッダの壮年期は全くわかりません。45歳の時、どんな説法をしたか、
60歳で、新たな気づきが出たかなど、何もわかっていないのです。
この『ブッダ』は当時の日本としては、まだ一般的ではなかった人間ブッダを
描き、人間であるなら、当然こうであろうという観点から書かれています。
こういったことを描くと、ちょうど今批判されている『美味しんぼ』のように
誰かにとって不都合なことが描かれると、意味不明な批判をする人がいたと
聞きますが(大阪市長のように)、敢然とそれに挑んで描ききった
故手塚治虫氏の才能と心意気に感服します。おそらく、この『ブッダ』は
これから20年、30年と読み継がれていくマンガになると思います。
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