大学生の退学問題

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

大学生の退学の問題が社会問題化しつつあるようです。
この記事は読みごたえがありました。
今は大学生の退学理由、退学心理も多様化しています。
経済的理由、不適応、不本意入学など、多くの観点からの退学が
あるようです。このあたりの問題について、私たちも関心を強く持っています。
私たちが大学生の時代は、退学者はほとんどいなかったと思います。
留年はたくさんいましたが。予備校時代からの友人が、突然、引きこもったように
下宿から出てこなくなり、一週間くらい、ご飯とマンガを持って通ったことも
あります。結局彼は留年しましたが、5回生で卒業しました。
今思い返しても、あれは何だっただろう?とちょっと疑問です。

私たちのような予備校は、編入を扱いますので、今の大学をやめて、
次の大学に行きたいとお考えの方がたくさん来られます。
私は、持論の一つが大学生のフリーエージェントです。
その点については、かつてこんなコラムその続きを書きました。

学生が自由に大学を行き来することは、非常に重要なことだと
考えています。4年間しかない学生生活ですので、納得のできる学びに
チャレンジすることが大切だと思います。その選択肢の一つに
海外の大学に行くということがあると尚良いと思います。
また、4年にこだわる必要もないかと思います。
私が尊敬している先生は、京大工学部を出たあとに文学部に編入して
大学院まで進み、今はその筋のプロですが、理系の思考方法や証明方式が
活かされており、大変きれいな証明をされます。
また、古い友人は、京大の文学部を出たあと、ビジネスを学びたいと
いうことで、経済学部に編入して、今は起業しています。
彼は休学して、留学したので、大学在籍は合計8年でした。
決して、4年という年限にこだわっていませんでした。
大学院には行きませんでしたが、ビジネスマンとして、企業家として
必要なスキルは全部身に着けたと言っていました。
彼らに共通するのは、進路変更といえばそうなるのですが、
自分の目指す道はあまり変わっているわけではなく、その道を進んでいると
必要なスキルが増えたり、あとから気づいたりしたことで、他の学問を
学ぼうという結論に至ったということです。
その意味でも、一つの学校で全うすることも、もちろん素晴らしいことです。
しかし、たくさんの学校や学部を経験して、自分の道を築きあげるという
選択肢を学生に提供することも、これからの時代には必要なことだと考えています。
そうすることで、この退学問題にも一つ光を差し込めると思います。


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井上博文
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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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