空気or雰囲気

世間は選挙モードに入っています。
すでに選挙カーで走って、騒音と迷惑が
撒き散らされていますが、選挙には
行こうと思っています。

私には以前から、選挙が近づくと不気味に感じるものが
あります。それは、いわゆる空気あるいは雰囲気と
言えるものです。実体がなく、あるのかないのか
明確なことは言えませんが、確かにそれらしきものは
あるのです。大阪市長がいみじくも自分を支えるのは
「ふわっとした民意」だと言いますが、これも空気の
類でしょうが、やはりあるのかないのか曖昧なものです。
しかし、この曖昧なものが、選挙になると、かなり明確に
しかもたくさん出てきます。さらにそれを操作しようとする
ものや、利用しようとするものも出て、ドロドロとして
不快です。例えば、オリンピックやワールドカップでも
空気はあります。こちらの方がわかりやすく、不快感は
少ないのですが、あまりに一方向に向きすぎて、危うさを
感じます。この不気味な空気を、常に自分のものにできる
人はいないのでしょう。しかし、うまくつかみ、うまく
乗れると、民意らしきものを獲得して選挙に勝つのでしょう。
とはいっても、この空気は簡単につかめるものではなく、
獲得方法論の戦いとも言えます。
メディアによる争点の操作にのることもあれば
(今回で言えば、TPP 、原発などイエス、ノーが明確になったもの)
郵政解散の時のように先手必勝とばかりに、自分に有利な
争点を一方的に作ってしまうという方法もあります。

ただ、私たち研究にかかわる者は、空気を読むことは
必要ではあれども、空気に振り回されない思考力と
冷静さが必要であることは言うまでもありません。
自分の意見をもつということは、このようなことをいうのでしょう。
ふわっとした民意などという曖昧なものを当然とせず
はっきりとした民意を示すことが重要です。


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