風がふけば桶屋が儲かる

井上博文

井上博文

テーマ:仏教

風がふくと何で桶屋が儲かるのか?
という疑問をもったことはありませんか?
私は小さい頃「桶」がわからなくて
国語辞典で調べたら、この言葉にであったことを
覚えています。
つまらないことですが、私の実家は桶と洗面器が同義でした。
さすがにプラスチックの時代でしたから、何で木へんかも
わからず、漢字辞典も探し、まさかの「木の洗面器」という
結論で落ち着きました。それが修正されるのは大学生になって、
仏教を勉強するまで待たねばなりませんでした。

このことわざは、風がふけば埃がたち、
目が見えなくなる人が増える。そうすると、
三味線が売れる。そうすると、猫が減る。
そうすると、鼠が増える。そうすると、
鼠が桶をかじるので、桶屋が儲かる、という理屈です。

一見関係がないように見えても、
どこかでつながっているといった意味です。
ある意味こじつけ因果関係という意味でも使われています。

しかし、実はこのことわざは意外と重要です。
私たちの生活には気が付かないところで
つながっていることはよくあります。また、
それだけでなく、勉強をする際に、我々は
「教養」をあまり意識せず、例えば、テストに出る
問題の解答だけを記憶することを効率がよいと
考えがちですが、それは長い目で見ると、自分を
良くない方向に導く因果の連鎖に引き込みます。
正にせよ、負にせよ、この因果の連鎖が私たちの生活に
重要なのです。負の連鎖は「悪循環」となりますが、
印象論としては、こちらの方が簡単に陥りそうです。
良い循環を作る方法は明確ではありません。
日々の積み重ねということになります。


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