情報と信用性

井上博文

井上博文

テーマ:実は難しい研究計画作成方法

研究とはつまるところ情報提供です。
情報は人工物ですので、それが機能するには
信用されていなければ意味をなしません。
研究において、信用性の高いものは研究論文です。
最近は、インターネットやツイッターを研究者も
利用するようになっていますが、どちらかと
言えば慎重になっている人の方が多いのではないか
と思います。本コラムもそうなのですが、
インターネット上での発言は、非常に難しいものです。
あまり踏み込んだ発言をすると、それなりの覚悟を
しなければならないのですが、公式の文書(書籍や雑誌投稿)
ではないこのような新たなメディアでの発言の
効力性はどの程度のものであるかについて、
まだ世の中で基準が定まりきっていないように思います。

例えば東京都知事が震災について「天罰」と述べたことで
物議を醸しました。もちろん天罰という言葉自体
意味不明ですので、肯定しにくいのですが、だからといって、
肯定的(天罰という言葉に対する見方を述べただけ)に
述べた人が、名指しで人格否定までされてしまうことには
強い違和感があります。ネット上での言論の自由とは
何かについて、もっと深い議論をする必要があります。

そうでないと、例えば論文でホームページやブログの
文言を引用してよいかどうかについても明確なルールが
できないまま、時間だけがたっている現状もあります。

ネット情報は簡単に消せるということもあり、
信用性はかなり低いと言わざるを得ません。
しかし、見方を変えれば、それほど吟味して書けない
情報なわけですから、簡単に削除できなければ、
書いた人の意図せざる情報が伝わってしまう危険性が
あるのです。そのような情報の揚げ足を取るような
言論はあまり望ましくないと思うのですが。

できれば、ホームページやブログの情報をもっと
有効に活用できる方法やルールが作られることが
望ましいと思うのですが、今のところ無理に近いかもしれません。


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井上博文
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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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