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若い人と高齢者の疲労は何が違うのか? ~自分との違いを知って相手に振り回されないようにする~

確かに高齢者の年寄というのは、自分(若い人)よりトロくて鈍くさいですし
してほしくない余計なことばかりして迷惑を掛けたり
自分勝手に振る舞って鬱陶しい存在であるかも知れません。

その上口だけは立ちますから、その態度や行動にイライラするかと思います。

しかし高齢者は何も嫌がらせをしようと思ってしてるわけではないのです。
ただ自分の体が思うようについてこないだけ。

若い人にはわからないかもしれませんが
何か運動や体を動かして疲れるのでも
もちろん若い人でも同じように疲れるのですが
高齢者の疲れは若い人とは回復力が違うのです。

若い人は疲れても寝て起きたらしんどさは残っていても身体は動きますよね。
(無理くり動かしてもついてきますよね)

ですが高齢者の場合は蓄積していくような疲労で
若い人のように寝たら疲れが抜け切るようなことはなく
ずっとその疲れを引きずったまま、身体が思うように動いてくれなくなるんですね。

たまに若いから疲れないというような人もいますが
若い人でももちろん疲れます。

若い人は疲れないのではなく、寝て起きたら体力は回復してるんです。
病気で疲労感や眠気が抜けず、しんどさを引きずってしまうような人もいますが
年寄りの疲労感のそれとは質が違うわけですね。

つまり若い人は疲れても回復力がありますが
高齢者は疲れたら疲れっぱなしで回復力が落ちてしまうということでしょうか。

もちろん身体能力も若い人より衰えてますので
若い人は高齢者を自分と同じように思っていると
見た目は頭もボケずに口は達者なように思えても
やはり自分の身体を思うように動かせなくなっているのです。

頭だってボケてはいなくても、若いときより衰えは確実に出てくるんですね。

そもそも考えてみてください。
誰も好きで衰えていくわけではないですよね?

高齢者だって若い人と同じように若い頃があったのです。
若い人の自分と同じように活発に動き回れてたのです。
高齢者を何だしんきくさいと思ってたのです。

それが年齢とともにそうなりたくないと思いながら段々身体がついてこないようになって
自分が若いときは思ってもいなかった自分の衰えを実感するようになり
何だこの老人と思っていた老人そのものに自分がなってしまう。

例え頭ではわかっていたとしても
この自分で感じる実感というのは自分がその身そのものにならないとわからないものなのです。

高齢者も今の若い自分と同じように年寄りを迷惑者と思っていたときがあった。

このことを踏まえた上で忘れてはならないのは
高齢者にも人格があり、尊厳があるということ。

若い人が自分の思うようにしてくれないからと(迷惑に思って)
自分勝手な振る舞いをしないように抑制しようとするのは
相手を尊重していないということになるわけです。

迷惑というのは人にかけてかけられるものであり
それを迷惑なことをするなと相手をコントロールしようとするのは
無理難題を押し付けてるのと変わりません。

しかし頭ではわかっていてもやはりイライラしてしまうと思いますので
そこの相手との向き合い方と自分の心との向き合い方を
心理カウンセリングを通してサポートさせていただきたいと思います。

もういい加減にして欲しいとウンザリしてる方は
相手と自分の心の向き合い方について
私と一緒に考えて心の負担を分かち合いましょう。

考える材料としては
自分の思いではなく、相手の立場(状況や状態)を理解するということでしょうか。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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