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蔓延する薬物汚染問題 ~心を蝕む幻覚、幻聴の恐怖と、社会的信用の失墜~

2016年12月2日

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

大麻や覚せい剤などの禁止薬物に関する問題は昔からあったものの
近年は一般人や若者の間でも広く蔓延している実態が浮き彫りになり
より身近に、ネットなどを通じて簡単に手に入れられるくらい
薬物汚染の問題が大きな社会問題になっています。

特に芸能界や有名人の薬物汚染は次々に報告され
またか、この人もかと驚きとともに、慣れっこになってしまってる面も否めません。

麻薬や覚せい剤の常習性は高く、依存というよりそれなしでは人生や生活が考えられず
一旦断ち切ったと思っても常に薬物の事が頭にあり
その時は強く決意しても自分の意志ではコントロール出来ず
衝動が消える事もないのでどうしても再犯を繰り返してしまうのです。

よく言われるのが幻覚や幻聴などの禁断症状で
誰かに監視されてるとか盗聴されていると
実際にはそんな事実はなくても被害妄想に襲われるようになる事です。

幻覚や幻聴といっても本人には幻ではなく
実際に気になる事象として感じてるものですから
その感覚はリアルそのものであり、決してウソ(虚偽)の証言をしているのではありません。

本人にとっては真実を証言してるだけですが
やはりそれは妄想の可能性が高いので
本人の意思や人格を尊重して、いくら信じてあげたくても言ってるそのままを信じるのは危険で
なかなか信用するのは難しいのが現実です。
(妄想と言っても捉え方の違いにより、実際に何らかの被害を被ってる事もあります)

ここが薬物の使用は社会的に信用を失うと言われる由縁なんですね。
薬物使用の影響で誰も信用してくれなくなります。

ひと度使用してしまうと本人の証言や努力だけでは覆す事は困難で
それくらい薬物に対するイメージは混濁としており
世間一般や若者の間でも広く蔓延し、簡単に手に入るようになった今の時代でも
そこだけは唯一変わらないボーダーラインといったところでしょうか。

周りや風潮に流されて一線を越えてしまわない事。
薬物は人格とともに人生の全てが崩壊してしまいます。

やり直しのきかない人生だからこそ自分の意思で生きられる今に感謝し
既に薬物依存に陥り治療中の方から学ばせて頂き
自分の人生を上手くコントロールしていきましょう。

最後の一線は自分の意志でコントロール出来る、いわば最後の砦です。
確たる意思が通用するのは使用する直前まで。

後はただ人に迷惑をかけながら自分も苦しまなければならない人生にならないように
薬物を当たり前の世の中にしてしまわない、一人一人の努力が必要だと思います。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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