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大阪都構想の住民投票率が66.83%だった事について、そこから見えて来る人間心理

2015年5月19日

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

先日17日、大阪都構想の是非を問う住民投票が行われましたが
その投票率が66.83%だったと公表されました。

この数値が高いかどうかは別にして
自分たちの暮らしが変わるかもしれない重要な投票ですら
60%台だったという結果に驚きです。

已む終えない事情など、どうしても投票出来ない事情もありますから
100%というのはなかなか難しいでしょうけど
それにしても自分たちの暮らしがこれで変わるというような投票に
しかも自分の意志が直接反映されるような投票に対してもこの投票率。

それでも関心がないのか他人事なのか
それぞれの思惑はどうであれ
この結果だけを見て私が思うのは
やはり自分の意志がない人も多いんだなぁという事。

私は何も投票しなかった人を責めてるのでも
しなかった事を悪く言ってるのでもありません。

今回の住民投票に対してではなく、あくまで心理的な視野で見て思うのですが
これ程重要な決定事項に対しても
これだけ投票しなかった人もいるという事実から
自分の意志が反映されるから重要なのかどうかではなく
自分の意志が反映されるという事は、そこに責任が生まれるわけですから
その責任に対する負担の影響も大きいのではと思います。

実際私も、何か自分の意志で決めるという事が苦手です。

(私に限らず)優柔不断といえばそうなのですが
そんな重要事項の決定権を自分に委ねられる(引いては課せられる)なんて
重荷以外の何でもありません。

放っといてくれ、そんな事勝手に決めてくれ
よそでやってくれと思うのも、人の心情なのではないでしょうか。

責任逃れだと言われればそれまでですけど
どっちでもいいとか関心がないとかそういう事ではなく
それだけの理由で投票しないんだというより
そこに課せられる心理的な負担も大きいのかもしれませんね。
(裁判員裁判がそれに近い感覚)

誰だって責任を負わされるなんて嫌なものです。

例えそれが直接自分に影響するような事でも
他人から強制的に課せられる負担や責任を、快く思うような人なんてまずいません。

私が見ているのは住民投票の結果に対してではなく
このような心理が日常で及ぼしている影響についてです。

責任との向き合い方、そこから発生する人の悩みについて
この投票結果から皆さんがどのように捉えてるのか。
必ずしもそれだけの影響ではありませんが
パーセンテージの数値として客観的に窺い知れた事は
私にとっては興味深い結果になりました。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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心理カウンセリングのプロ

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