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コラム

待機児童の次は、“待機老人”問題が大きな社会問題に

2016年11月29日

テーマ:仕事・生活・ビジネス

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

待機児童の問題が社会問題になってますが
私がこれからの社会に、しかもそう遠くない未来に起こる社会問題として懸念しているのが
介護を受けたくても受けられない、施設に入所したくても入所出来ない
待機児童ならぬ、介護施設への入所待ちによる「待機老人」の問題です。

既に介護難民なる言葉がありますが、待機老人は待機児童問題により近いニュアンスの言葉で
今後は施設に入所したくても入所出来ないご高齢者が増え
新たに社会問題化するであろう現象を言い表した言葉です。

少子化問題で子供が少ないのに待機児童が増える一方
待機老人は同じように施設に入所出来ず、介護待ち状態になるのみならず
介護が受けられない事によって孤立死が増加したり
あるいは家族や親族への負担増加に繋がる、極めて深刻な社会問題になりかねません。

今のところ待機老人の問題は大きな騒ぎにはなってませんが
介護難民はご存知のように、少子化による介護の担い手の減少とともに
誰も介助してくれない、または当てのないご高齢者の孤立化(果ては孤独死)が
今後増々深刻にならないか心配です。

待機児童はどうでしょうか?

子供を誰も見てくれず、働かなければならないのに働けない事が子供の貧困問題を生み
収入はほぼ養育費に消え、親も子供も誰も助けてくれずに孤立化し
経済的にも精神的にも厳しい現実に晒されています。

同じようにご高齢者の方も、老老介護で他に誰も助けてくれないか
あるいは独り最期のお迎えを人知れず迎えなければならない現実が
既に蔓延しているのがおわかりでしょうか?

誰も見てくれない、そして介護負担によって引き起こる様々な問題が
必要に迫られてようやく重い腰を上げる事にならないように
今から本腰を入れて取り組んでもらいたいものです。

ありがたい事に、介護事業に力を入れて取り組んでらっしゃる企業も増えて来ました。

こうのような企業や事業者に対し、もう少し手軽に利用出来るように利便性を高める目的で
助成金や税制面での優遇を適用するなどすれば
介護事業への参入や入所施設の増加に繋がり
雇用の創出とともに待機老人の減少に繋がるかもしれません。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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