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自閉症の症状とは一種のプログラミングである ~それに抵抗すると苦しみが生まれる~

2015年12月22日

テーマ:自閉症の心理学・広汎性発達障害

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

今回は理解が難しいかもしれませんが
自閉症とは純粋性の事でもありますし
純粋性とは何かを追求していくと
無機質と同じ質である事がわかります。

つまり自閉症=純粋性であり
純粋性=無機質であるから
自閉症=無機質である事を少し念頭に置いて読み進めてみてください。

例えば機械的な事を無機質だと言いますが
目覚ましのように定刻になるとアラームが鳴るようにセットすると
目覚ましという機械はセットされた通りにプログラムを遂行します。
そこに自分の意思なんてものはありません。

これが機械的という事であり、機械は無機質であるとされますが
実は自閉症の症状も非常に機械的であり、無機質と同じ性質のものなんですね。
(自閉症の人が機械的で無機質であると言ってるのではありません)

自閉症の症状とは自分の意思とは無関係にそうしてしまうものですから
いわば機械のプログラムと同じです。

症状自体はただプログラムをひたすら繰り返してるだけで
そこに自分の意思はありませんから
自分でそうしたいからしてるわけでもなく
周りを困らせようとしてわざとしてるわけでもありません。

自閉症の症状とはプログラムのように同じ事を繰り返し
自分の意思ではコントロール出来ないので
勝手にそうしてしまうのを止めようとしても体が言うことを聞かず
この抵抗しようとする苦しみが自閉症の症状として現れるわけです。

概要を少し説明しただけですが
これが自閉症の症状の仕組みです。

自閉症とされない一般の人でも
何か気になる事があればずっとそれを引きずったり
そうしないといられない事柄ってありますよね。

同じ事を繰り返すという意味では
何かコレクションしないと気が済まないといったコレクター性(収集癖)なども
実は自閉症の症状と同じ性質なんですね。

止めようと思っても止められませんし
一見自分の意思でやってるようでも自分では止められないのですから
やはり自閉症の症状と同じで
まるでプログラムされたかのように物を集める事を繰り返してしまいます。

だから何だという事ではありませんが
自閉症とは自分とは無関係なものではないという事が
少しでもご理解いただけたでしょうか?

自閉症の苦しみがわかったからといってどうにも出来ませんが
こうして人の苦しみを理解していく事で
自分は違うから、自分は無関係だからと
何でも相手のせいにしたりむやみに人を責めたりしなくなるかもしれません。

結局何も理解しようとせずただ相手のせいにばかりしていると
しんどい思いをするのは自分ですからね。

どうせどうにも出来ないなら
お互いの苦しみや悩みの本質(その性質)を理解して
もっと気持ちを楽に生きていきましょう。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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