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海江田博士プロは鹿児島読売テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

こんなもの面白くない!!―「入れ替わり映画」に見るマーケティング的側面―Ⅱ

海江田博士

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テーマ:マーケティング

[まさにマーケティングの基本]


映画の世界で、一つのジャンルとして昔から存在していた「入れ替わりもの」というテーマ。
近年ヒットした「君の名は」や、大林宣彦監督の「転校生」、アメリカ映画の「ビッグ」などがあげられます。

このテーマの映画の面白さは、
「人は、立場を変えれば、それまで気付きもしなかった実に面白い世界が見えてくる。」
からにほかなりません。
この「立場を変えて物事を考える」というのは、振り返ってみればまさに「マーケティングの基本」と言っていいのではないでしょうか。

「ビッグ」という映画に、それ(マーケティング的視点)を地で行くような場面があります。
「ビッグ」は、ある朝突然、一人の少年が、子供の心と頭を持ったまま、身体だけが大人になるというストーリーです。

この大人少年は、ちょっといろいろな紆余曲折を経たあと、おもちゃ会社の重役になります。
そのおもちゃ会社の販売戦略会議に出席した彼は、新商品のおもちゃに対して
「こんなの面白くない。」
とケチをつけるのです。
「子供はこんなの歓ばないよ。」
と。

その販売戦略会議は、まさにマーケティング分析による販売計画の策定会議です。
「○○地区におけるリサーチによれば、この商品に対する評価は××といった傾向があり・・・」
などとやっていると、つまらなそうに聞いていた大人少年が
「こんなの面白くない。」
と言い出すのです。

それは、そのおもちゃで遊ぶ当事者である子供の意見であり、面白くないものを面白くないというところが理にかなっています。
もっとも言われた大人たちは大いに戸惑い、マーケティング会議は紛糾するのですが・・・・

そもそも、この「入れ替わりもの」というジャンルの映画は、人間に
「どんな立場の人のことも、瞬時に想像することができて、受け入れることができる。」
という能力がもともと備わっていれば成立しないことになります。
入れ替わったところで大して面白くもないからです。





つづく
今日の川柳コーナー
◆また聞くか 俺のストレス パスワード
◆パスワード すべて手帳に 書いてある
デジタルとアナログの融合。
なんちゃって・・・・

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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