顧客ニーズとウォンツについて―顕在化した需要と潜在的需要について考える―Ⅲ
[市場(顧客)のニーズを知る]
市場(顧客)のニーズに応えられるように、常に努力をしなければならない立場にある事業者です。
その事業者にとって、必要とされるのがマーケティング的なアプローチなのです。
さて、このマーケティングには順番があって、「市場(顧客)のニーズに応える」というアクションを起こす前に「市場(顧客)のニーズを知る」必要があります。
市場(顧客)の中に、どんなニーズがあるのかを知らなければ応えようがないからです。
それでは、「市場(顧客)のニーズを知る」にはどうしたらいいのでしょうか。
ここでは、様々な手法が考えられます。
市場ニーズを知るには、リサーチのやり方がすでに開発されており、様々な手法があります。
直接聞く(ヒアリング)、アンケートを取る、統計データを見る(売上品目別とか)、メディアの情報を参考にする、流行っていそうなものを街でウォッチングする、など多種多彩です。
この中で最もストレートな方法は、ヒアリング即ち「市場(顧客)に聞く」ということです。
知りたい情報に関して、推定されるターゲットに対して、直接
「どんなものが欲しいですか。どんなものを必要としていますか。」
と、こちらから聞く訳です。
とはいえ、実際にヒアリングやアンケートをわざわざ実施するということが、普段行なわれている訳ではありません。
特に中小企業の場合、これらをあえて実行することはまずないでしょう。
つづく