顧客ニーズとウォンツについて―顕在化した需要と潜在的需要について考える―Ⅲ
[様々な形で自らのマーケティングにチャレンジしてきた20余年]
東京で実務を通じて徹底的にマーケティングを追求してきた私には、この状況にもかかわらず、親子2代にわたって手をこまねいている、というのが何とも不思議な光景でした。
「昔のように売れないのであれば、何と言っても『マーケティング』の勉強だろう。
いきなり『マーケティング』が難しいというなら『販売促進』への取り組みだろう。
『販売促進』が大変というなら『売り込み』『営業』へのチャレンジだろう・・・
とにかくこっちから積極的に顧客へとアプローチしていかなければ始まらないじゃないか。
時代は変わったんだから。」
と思い、顧問先をはじめとする地元の経営者に、様々な提案や助言をしてきましたが、なかなか受け入れられません。
そこで、まずは自分から、と思い、様々な形で自らのマーケティングや販売促進にチャレンジしてきたのがこの20年余です。
そんな中で私がコアなテーマにしてきたのは次の2点です。それは、
・地方企業が持つ課題の抽出とその解決策の追求
・その解決策に応用できる最新情報の収集と実践
そのためにコンサルティング会社を2社設立し、東京をはじめ全国の専門家や優秀な経営者と交流、彼らから情報を収集し学習しました。
またその内容を自らの事業経営に積極的に応用し、町の人口が半減した過疎地にもかかわらず、売上と事業規模を2倍にまで伸ばすことができたのです。
このコラムでは、私が自ら展開してきて、地方の中小企業にも十分応用できる販売促進の秘策や考え方を具体的な事例を交えながらご紹介していきたいと思います。
夜明けが見えるまでチャレンジです。
おしまい