- お電話での
お問い合わせ - 099-472-0620
コラム
定型化できない「考える業務」―税理士の仕事ってなんだろう?―Ⅷ
2018年3月3日 公開 / 2018年3月4日更新
[定型化できる部分とできない部分]
税務、会計及び数字の専門家として「一般社会でも処理検索が可能なレベル」を超えて行けばいい・・・・・
「それがわからないから苦労しているんじゃないか!」
という声が聞こえてきそうです。
しかし、私はその「答え」は、実はあるにもかかわらず、それを掴もうとにチャレンジしようとしていないからわからないのだ、と思っています。
これまで述べてきた中で「標準化(コモディティ化)」され、高い料金が貰い辛くなったのは、会計における一連の作業のうち「処理」「入力」といった前半の入口部分ということになります。
この部分は、もともと定型的であり画一的な作業であるために、現在の技術をもってすれば標準化、自動化がやりやすかったのです。
で、当然のようにそうなってきました。
それでは定型化画一化しにくいのはどの部分になるのでしょうか。
それは、
「自動的に処理入力(インプット)され、導き出された会計データ(アウトプット)をどのように活用するか。」
という部分であろう、と私は思っています。
会計データというものは当然一定の法則によって導き出されます。
その法則がバラバラであっては、例えば「課税」といった法律上の公平性が保たれなくなってしまうことになります。
この「法則」があり、それが働くから標準化もまた可能なのです。
しかしながら、導き出された会計データを、企業経営にどう活かしていくかは、その企業その企業によって事情はかなり異なってきます。
なぜならば、規模の大小、業種などそれぞれの企業の置かれている事情は様々だからにほかなりません。
すべてが定型化できる訳ではありません。
つづく
関連するコラム
- 世の中の業界のあり方について根本から考える―我々税理士の世界はどうなのだろうか?―Ⅳ 2017-11-10
- 我々税理士はどうなのか?―業界のあり方について考える― 2017-11-15
- 世の中の業界のあり方について根本から考える―我々税理士の世界はどうなのだろうか?―Ⅱ 2017-11-08
- 世の中の業界のあり方について根本から考える―我々税理士の世界はどうなのだろうか?―Ⅰ 2017-11-07
- 世の中の業界のあり方について根本から考える―我々税理士の世界はどうなのだろうか?―Ⅲ 2017-11-09
コラムのテーマ一覧
- どーでもいいけど面白かったエピソード
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- どーでもいい話
- 危機管理について
- 専門性について考える
- 地方再生と地域活性化について考える
- ビジネスモデルについて考える
- 事業承継、後継者問題
- 新しい技術、時代について考える
- 業界について考える
- 歴史について考える
- 世代による考え方、行動の違いを考察する
- リーダーシップについて考える
- 日本の文化について考える
- 自分を振り返る
- 経営について考える
- 販売促進戦略
- 経営計画を考える
- コンサルティングについて考える
- 専門性を考える
- 新規事業(起業も含む)について考える
- ファッションについて考える
- 経済問題
- 人生を考える
- 社会問題
- 中小企業経営を考える
- 経営助言
- 経営革新支援
- マーケティング
カテゴリから記事を探す
海江田博士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。