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コラム
ビジネスモデルの危機ではないのか?―税理士の仕事ってなんだろう?―Ⅳ
2018年2月27日
[世の中は職人技からクラウドへ]
世の中にコンピュータが登場する以前、税理士や税理士事務所の職員は、鉛筆と算盤でそれ(転記)をやってのけていたのです。
ややこしい数字を手計算だけで鮮やかにさばいていくさまは、素人目にはさしずめ素晴らしい職人芸にも見えたに違いありません。
つまりこの「記帳代行業務」という仕事は、その専門性の証(あかし)として結構税理士事務所の売上に貢献してきたのであります。
ところが、世の中はクラウドの時代に入ってきました。
鉛筆、算盤の後、コンピュータソフトによって入力していた世界(我々は「自計化」と呼んでいたが)も通り越して「自動化」すら夢ではない時代になってきたのです。
つまり、昔名人芸、職人芸に近かった記帳代行の世界もすっかり様変わりしてしまったと言えるでしょう。
記帳代行によって月次の「顧問料」をいただき、決算を組み税務申告を代行することによって「決算料」をいただくというビジネスモデルが危うくなりかねないのが今の状況です。
もちろん、何もかもが今すぐそういう世界になるとは思えませんが、少なくとも、それが可能な環境は整いつつあるということなのです。
このクラウドという技術がもたらす世界は、会計データの入力といった画一的、定型的な世界を劇的に変える可能性を秘めています。
自動化が実現すれば、そこに投入されていた人的かつ専門的労働力は全く不要になります。
その分野でビジネスとして成立していたほとんどの要件が消滅してしまうからです。
パソコン入力も古いのか。
つづく
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