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コラム
伝統の破壊と再生―日本酒の挑戦―Ⅲ
2018年2月11日
[安売りとの戦い]
桜井氏は父上との関係を修復できぬまま、父上は亡くなってしまいました。
これはある意味不幸なことではありますが、自社の改革について後戻りできないという覚悟を促すきっかけにもなったであろうことは想像に難くありません。
― 旭酒造は岩国市内に4つある酒蔵のなかでは4番手で、酒屋では大幅な値引き販売が常態化しており、経営状況は惨憺たるものだった。
そして最大の問題は「値引 き」を疑わない風土だったのである。
死ぬ前に、やれることをやってみよう。
目の前の常識を疑い、新しい挑戦をしてみよう。
そう考えて挑戦したのが「獺祭」だったのである。―
現代の経営に於いて、必ずぶつかる大きな壁の一つに、価格戦略、即ち「安売り」をどうやって克服するかという課題があります。
特に、デフレが長く続いた日本では、この旭酒造に限らず、いずれの業界においても「安売り」が半ば常態化している企業が多いのです。
特に、旭酒造のように下位につけていたり、商品力に自信を持てない場合は、値引き以外に販売促進の手法を思いつかなくなるという悪しき傾向が当たり前のようになります。
この「安売り」の恐ろしいところは、それが長期間続いてしまうと、記事にもある通り、それが当たり前になって、誰も疑わなくなるという点にあります。
売りを伸ばすための、ほかの積極的な攻めの努力をするという発想が、極端に失われてしまう、という怖い副作用があるのです。
これは焼酎ですが・・・・
つづく
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