若者から見た「ズレ」への共感について―現代日本の様々な矛盾点を考えてみる―Ⅺ
[女の子の気を引くために]
昔、バブル真っ盛りの頃男は、クリスマスにはホテルのディナーを予約して、プレゼントにティファニーのジュエリーを準備できなきゃあ話にならん!みたいに言われていた時期がありました。
前もって、それくらいのことができなくては話にならない、くらい世の中の風潮が物質文明に毒され、金銭感覚がおかしくなっていて時期があったのです。
こんなバカみたいな現象、ホテルのディナーもティファニーも女の子に気に入られるための手段だったのです。
ありとあらえる「手段」がそこ(女の子に気に入られる)に集中していたものでした。
当時は、クリスマスの本来の意味(宗教的な)なんてどっかに吹っ飛んでいたのです。
クリスマスというイベントも「手段」として利用されていた、と言っていいでしょう。
まあ、その点は今も似たようなもんですが・・・・
当時、バブル景気のカネ余り現象の影響もあって、ホテルに豪華プレゼントにと少々狂ったような世の中だったことは間違いありません。
あの頃に比べると、今の若い人たちはだいぶマトモになったよなー、とは思います。
ディズニーランドにしても本来は、そのエンターティンメントを楽しめばいいのであって、「手段」として使うのは邪道であろうと思います。
その点は「男子会」の面々も本筋のところをハズしている訳ではない、といえばないことになります。
[大人になれば・・・]
とはいえ、いい年した大学生の男の子が、お揃いの熊のプーさんのTシャツを着てキャーキャー喜んでいるのもなんだかなあ―とも思うのはおじさんだからでしょうか。
日本人の「幼さ」は近年よく指摘されるテーマでもあります。
まあそれでも、やがて社会に出れば「大人」にならざるを得ません。
またならなければならないのです。
問題は、年を重ねても「大人」になりきれない大人が多すぎるということです。
「男子会」でもなんでも若いうちは大いに楽しむといい、おじさんはそう思っています。
今年も美しいイルミネーション。