政治の難しさについて考える―民主主義にも限界があるなあ・・・と感じるとき―Ⅱ

2017年8月6日

コラムカテゴリ：ビジネス

この社会福祉問題に関して、ときどき年配の人たち（もう私もそっち側の人間なのですが・・もっと上の世代です。）と話をすることがあります。

そうすると、例えば私の親の世代には必ず次のように言われたものです。
「俺たちは大変な苦労をさせられて来たんだ。そのおかげで日本は発展した。今、楽をできているお前たちが上の面倒を見るべきだ。」と。

直接そんな話をする場面はなくても、政治家やテレビのコメンテーターなども、
「大変な思いをされて今の日本を築かれた先の世代に我々は報いなければならない。」
といったことを繰り返し言っていました。
私も漠然と「そうなんだろうなあ。」と思って生きてきたのです。

しかし、本当にそうなんでしょうか？　

誰だって大変な時代に生まれれば、それに懸命に対応しようとするはずです。
生まれた時代で、その後の待遇の違いを当たり前のように要求されても「なんだかなあ・・・」と思うのです。

それに、戦争を含む激動の時代ではないから楽して生きてられる、というものでもないだろうとも思います。
現在「働く」ということに関して四苦八苦する若者の姿を見ていてもそれが伝わってきます。

つづく