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海江田博士

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海江田博士(かいえだひろし)

海江田経営会計事務所 

コラム

○○離れ(ばなれ)について考えてみる―欲しがらない若者たち・・・大丈夫か?―Ⅱ

社会問題

2017年4月15日

思い出してみると、確かに昔はカッコ悪いサンプルも多々ありました。
極端なものとしては、フェラーリを手に入れたのはいいが、全収入をつぎ込んだのでお金を他に全くまわせなくなり、カップ麺すすりながらそのフェラーリに寝泊まりしている若い男性がテレビで取り上げられていたことを思い出します。

また、ブランド品に身を包んで、バッグなどもとっかえひっかえの若い女性。
しかし家に帰ると4畳半の1間暮らしで、押し入れからそのブランド品が雪崩を起こして崩れてくる…。
思わず笑ってしまいますが、こっちの方は結構普通にある風景だったような気がします。

こういったなんとも呆れるようなバランスの悪さに比べれば、「○○離れ」などと呼ばれている今の若い子たちの方がよっぽどまともだといえるでしょう。

テレビのインタビューでは彼らは少し怒っていました。
「『何とか離れ』とかよく言われるけど、私たちはもともと何かとくっついていたわけでも離れてたわけでもない。
初めっからそんなスタンスだったんだ。
だから、自分たちの(大人の)基準で『何とか離れ』とか言われたくない。」

なるほど、そりゃそうかな、と思います。
彼らにしてみれば無理して何かと「離れ」ている訳ではありません。
車が好きだろうが、ブランド品が好きだろうがそれはその人間の好みの問題であって、すべての人に当てはまるとは言えないわけです。


ただ、日本人の車に対する憧れや思い入れは、戦後を通じて結構長かったと思います。
また、ブランド品に対する羨望や欲求は、バブルの頃ものすごく強烈でした。
それだけに、きっと他者も同じような思い込みがあるはずだ、という言わばお目出度い価値基準が我々大人に強いのかも知れません。
そう考えれば今の若い子の方が、よりナチュラルなのでしょう。

しかし一方で、憧れや欲求は様々なエネルギーの源泉でもあります。
少し無理をする、背伸びをするというのは成長への第一歩であることは間違いないところです。
もっともそれが常に「車」や「ブランド品」だけ、では情けない訳ですが・・・・

今の若い子は、何に対して情熱を燃やすのでえしょうか?
それとも「情熱を燃やす」というコンセプト自体古臭いのかな?
情熱(パッション)を大事にしてきた大人としては「そんなことないよ」と言いたいのですが・・・・

ま、その辺はそんなに心配しなくても、彼らは彼らなりに苦労して模索しているようでもあります。
我々大人の役割は、それに対してちょっとのヒントをタイミングよく示してあげること、そして何よりもその邪魔をしないこと、だと思います。



おしまい

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