顧客ニーズとウォンツについて―顕在化した需要と潜在的需要について考える―Ⅲ
私の事務所のHPを見ていただければお分かりのように、仕事として税務会計に関する分野だけではなく、他にも様々なタイプのサービスを提供していきたいと思っています。
これまでの仕事を通じて、私は税務会計以外の分野にも「顧客ニーズ」があると確信しました。
そこで経営支援的なコンサルティング或いはマーケティング等のサービスの提供を標榜したのです。
ところが、こういったサービスをどんどん推し進めようとして、いろいろなサービス商品の開発や企画を考えていた矢先、社員に言われたことがあります。
「所長、所長はコンサルティングとかマーケティングのサービスをお客さんに勧めようとしていますが、そもそもうちの顧客にこういったニーズそのものがあると思えないのですが・・・。これって、それこそ所長の言われるマーケティングそのものに反しているんじゃないですか?」
「うーん!言いにくいことを言ってくれるじゃん、君たち。」
と、そのときは思いました。
「確かにね。表面的には、あれこれ新しい企画を標榜した当時のみならず、現在でも顧客は「そんなこと求めていないよ」とおっしゃるかも知れない、と私も思うよ。」
こう答えながら、当然その先があることを私は確信していました。
つづく
マーケティング抗議風景。