顧客ニーズとウォンツについて―顕在化した需要と潜在的需要について考える―Ⅲ
私は本業は税理士ですが、マーケティングを比較的得意分野としていますので、そのテーマでセミナーの講師を依頼される機会も多くなっています。
私にとって、マーケティングをテーマにした講演や研修については、いくらでもその内容や特徴についてお伝えできるコンテンツを持っていると自負しています。
特に中小企業のマーケティング、中でも地方のそれについては、長年顧問税理士として関与しウォッチングしてきた経験や体験をもとに、本も書いています
資格者としての専門業である税務会計以外でのもう一つの専門分野と言っていいでしょう。
という訳で、機会があればあちこち出かけて行ってセミナーの講師なども引き受けているのです。
そんな風に、マーケティングに関してはある程度自負している私ではありますが、先日、あるセミナーで講師を務めた後、受講者の一人と雑談をしていたら面白い指摘を受けたのです。
それは彼からしてみれば、ふと気が付いたごく当たり前の疑問のようでした。
しかし、それは私にとって「あっ、そうか!」と、ある意味新鮮な指摘に思えたのです。
その指摘というのは
「税理士さんがマーケティングってなんか不思議ですね。」
というものでした。
皆さんにとって、よほど違和感があるのでしょうか。
こういったご指摘は今までも何度か受けたことがあります。
とはいえ、その意味についてこれまでそれほど深く考えたことはありませんでした。
今回初めて
「あ、そういうことだったのか!」
と思い当たったのです。
つづく