スタイリスト、「服育」の勧めⅡ
「価格」「品質」「広告」「流通」以外の「選ばれる要素」が存在するから・・・
つまり、「選ばれる別の要素」がある、ということです。
この「別の要素」とはいったいなんでしょう?
それについて著者は
― それは、ずばり。「物語(ストーリー)」です。―
と、言っています。
私は、正直言って「なんだ!物語かよ。」と、思いました。
「物語(ストーリー)」が大事というのは、他の本や講演でも聞いたことがあったからです。
とはいえ、更に読み進めているとそれなりに納得がいきました。
「物語(ストーリー)」の役割について著者は、まずこんな風に解説しています。
― 商売における「物語」とは、創るものではなく、発見するものです。
今まで見えていなかったとしても視点を変えることで「物語」は発見できます。
きちんとした世界観や哲学を持っているのに、それをうまく発信できていない「もったいない商品」が全国にいかにあふれていることでしょう!
そのような商品を輝かせるのが「物語」の役割です。―
「発見」と言っているところが面白いと思います。
この本で成功事例として最初に紹介されているのが、アメリカのビール会社でのエピソードです。
それについては、次のようなことを言っています。
― 同業者なら誰でも知っているような事実や当たり前すぎて誰も伝えてこなかった事実を、他社にさきがけて訴求すると、最初に伝えた商品に独占的で永続的な栄誉がもたらされる。―
つづく