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エリアレスマーケティングについて考えるⅢ(おしまい)

海江田博士

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テーマ:マーケティング

また、ターゲットという点もよく考えなければなりません。
今では少なくなったが、昔、節句用品や入学用品のCMに「お爺ちゃん、お婆ちゃんありがとう。」というのがありました。
いうまでもなく、これらの準備は本来親の役割です。

しかし、孫かわいさに祖父母の財布も緩むだろう、という心理を狙ってのCMでした。
しかも、可処分所得の多い高齢者層であれば、高額商品でもいけるのではないか、という少々あざとい狙いのCMだったように記憶しています。

介護用品においても、前述のように使用者と購入者が異なる場合が多いのです。
使用者は親で注文者は孫で決済は子、しかも全員別々の場所に住む、といったややこしいケースだって考えられます。

エリアにしてもターゲットにしても、それまでのビジネスがそうだったからといってその延長線上にあるとは限らないのです。
ビジネス環境の変化に応じて常に視点を変えていく必要があるといえましょう。

「そんなのは俺の経験上、常識外だ!これまで通り俺の言う通りやれ。」
みたいなセリフは、今後考えて発言しなければなりません。
通用しない場合が多いのです。

特に現代は、実際のビジネスにおいてもそれに取り組む意識の上でも、エリアという垣根を取っ払い、それまでの常識を捨てて組み立て直してみる必要がありそうです。


おしまい

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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