自閉症に対する無理解が引き起こした悲劇 「彼女の名はサビーヌ」
今日取り上げるドラマはこれ
東京都杉並区の公立小学校に転校してきた小学校1年生の花房賢人(清水優哉)は、学校の勉強は苦手なものの興味や独創的な発想力は人並み優れています。ドラマの中では「学習障害」を疑われていましたが、そうかどうか別にして、少なくとも他の児童にはない特異な才能から、一部の大人にはエジソン並の天才発明家になるのではないか、と期待されています。
そう言えば、居ましたね、私の小学校時代にもこういう人が。
ちょっと変わっているのだけど(H君ゴメンサナイm(__)m)、たとえば夏休みの自由研究なんてビックリするような作品を持ってきていました(確か電池で自動的に、習字の時に使う墨を研ぐ“自動墨すり器”でしたけど)。
H君はその後確か、世界中に旅に出て、今は海外で暮らしているとか・・。
こういういわゆる常識的な発想や行動の枠を超えた独創的な人間を「障害」と呼ぶと言うのは、どうも多数派の驕りであるような気がしますね。ただ、確かに世間的な常識からは外れていることも多いので、日常的には本人が苦労したり、周囲が振り回されたりするでしょうけど。
さて、このドラマでは、面白くもない常識の枠の中だけで生きている典型的な存在として学校の教師が描かれています。美人だけど、全く面白味のない担任鮎川先生(伊藤美咲さん)や加賀見先生(松下由樹さん)など。
ま、登場人物のキャラとしては仕方がないでしょうが、学校の先生の中にも結構変わった人は居るんですけどね(*^^*)。
大学の先生ともなるとなおさら。
この教授は一般社会で生活するより学者になった方が個性が発揮できて正解だったのだろう、としか思えない天才的な先生も沢山いらっしゃいます(失礼!m(__)m)。このドラマの中でも、大学の准教授として谷原章介さん演じる美浦先生が登場しますが、この准教授先生の方が生き方としては、どっちかというと面白い。
花房賢人の母(坂井真紀さん)が「エジソンの母」的な存在なのですが、賢人君の独創的な発想と行動に対するよき理解者であるとともに、「いけないことはいけない」という社会規範もきちんと指導できる母親です。「なるほど、こうでなけりゃいけないんだ」、とハッと思わせてくれる場面も沢山あります。
とはいうものの、やはり少数派と言うのはなかなか辛いもの。
その辛さを理解できる人が少しでも増えてくれれば・・・・と思いながら、思わず最後まで見てしまいました。
レンタル・ショップで見つけたらぜひ!
ところで実際のエジソンの母親ってどんな人だったのだろう??