マナーうんちく話1769《死を悼む言葉と偲ぶ会》
9月21日の敬老の日を前にした15日に、厚生労働省から全国の百歳以上の高齢者は107677人になったとの発表がありました。
日本は、人口10万人当たりの百歳人口では世界をリードしていましたが、数の面でも10万人を超えたことは、誠におめでたいことだと思います。
本来、人類永遠のテーマは長寿を実現することだったはずです。
日本も例外ではありません。
その証拠に、国家として世界屈指の長い歴史を有する日本には、「長寿」を祈願する人生儀礼はたくさん存在します。
お宮参り、七五三、厄払い、重陽の節句、さらに正月などなど・・・。
また、これから先の健康と長寿を祈念する「祝年」も多く存在します。
先ず数え年で61歳になった時の「還暦」、さらに定年を祝うのでしょうか66歳の「録寿」、70歳の「古希」、77歳の「喜寿」、80歳の「傘寿」、88歳の「米寿」、90歳の「卒寿」、99歳の「白寿」、そして100歳の「百寿」と続きます。
これで終わりかと思えばさらに108歳の「茶寿」、111歳の「皇寿」と続き、120歳の「大還暦」まであります。
大還暦は還暦が二度めぐってくる年で、この勢いで寿命が伸び続ければ、近い将来、夢ではなくなるかもしれませんね。
「人生百二十年時代」の到来ということです。
また日本では既に奈良時代の頃から、節目になる年齢をお祝いする「賀寿」という、とてもユニークな文化が存在していました。
昔の人は長生きを望み、かつ素直に長生きを寿ぐという、人として本当に優しい気持ちを有したということです。
だから世界に先駆けて《人生百歳時代》を実現できたのかもしれませんね。
しかし人生百歳時代を達成したものの、長寿社会の課題や問題点ばかり捉え、長寿をネガティブにとらえる考えも少なからずあることも確かです。
ちなみに長寿社会の問題点は「支える側」より「支えられる側」が多くなり、これが年金、医療、介護、さらに地域コミュニティーなど、社会の多くの仕組みの負担になることです。
日本は高齢化とともに、少子化も同時に進行しているので、なおさらです。
年を取ればだれでも、身体は弱くなり、能力は低下し、外見も衰えます。
認知機能の衰えも心配になるし、経済的にも社会的にも不遇になるでしょう。
「周囲に迷惑を掛けたくない」という話も多く聞こえてきます。
このような要因が重なり、何百年も何千年も長寿の実現に努力をした結果、その努力が実って長生きの国になっても、その長生きを素直に喜べないとしたら、こんな理不尽なことはありません。
せっかく世界屈指の長寿の国と時代を生きているのですから、考え方を変えて、感謝の気持ちとともに、自分らしく、楽しく生きてゆきたいものです。
ポイントは、長生きのメリットを自分なりに、前向きに考えてみることです。
私は、長寿は神様からの最高の贈り物と思っています。
ところで長生きのメリットは、なんといっても「生きている時間が増える」ということで、人生をじっくり楽しめることになります。
やりたいこともたくさんできるはずです。
大切な人とともに暮らす時間も増えるでしょう。
意外に年を取ってみないとわからないメリットは沢山あるものです。
それを証拠に、「百寿者」の幸福度は非常に高いという調査報告もあります。
長生きの価値を、単に経済学や社会学の枠組みだけで捉えないで、長生きが個人にとって、どのような価値を有するようになるか?という、哲学的思考も大切な時代になってきたかもしれませんね。
長生きに対し、ネガティブな事ばかり並べて、多くの国民を不安にさせるのではなく、誰もが長寿を喜び、希望に満ちた長寿社会を実現して頂きたいものです。
マナーの視点をいっぱい取り入れ、共生や、思いやりや、支え合いの社会づくりを真剣に考えたいものです。
9月27日に只今開催中の【生涯現役百歳大楽院】の一環として、《笑顔の輪!ともに祝う「健幸」長寿フェスタ2026》を開催します。
〇シニアライフアドバイザーの講話《長寿は最高の社会貢献》
〇賀寿のお祝い
〇昭和レトロ喫茶
〇あらさん(傘寿)のメンバーによるオカリナ演奏
〇長寿に関するクイズ等を予定しています。


