マナーうんちく話520≪電車内でお化粧するの、どう思う?≫
昭和のドラマに登場した、すこし古くさいことば「お互い様」と「おせっかい」。
令和の今、ほとんど耳にしたり口にしたりすることが無くなりました。
まさに「死後」になったということでしょう。
しかし、これらの言葉が消えつつある現状からは、日本人の幸福度の低さや、生きづらさの正体、婚姻数の減少、さらに世界中で頻繁に発生している対立や分断の原因が見えてくるような気がします。
今こそ、大人世代の底力で、昔の日本の精神を、今の世の中に、どれだけ復活させることができるかが問われているのではないでしょうか。
そのためには、「お互い様」「おせっかい」の効果や大切さを広く発信すると同時に、日常の困りごとやこれから挑戦したいことなどを、互いに共有し合い、お節介し合うことも大事だと考えます。
ちなみに「お互い様」という言葉は、本来は助け合いや支え合いの精神から派生した言葉で、相手と自分が同じ状態や立場であることを表す言葉です。
従って主に助け合い等の場面で使用されることが多いです。
ただ防衛意識や完璧主義の人、人に頼ったり、他人の考えを素直に受け入れることができない人にとっては、お互い様の言葉は合わないかもしれませんね。
すべてのことに完璧な人はいないでしょう。
完璧でない者同士が、肩を寄せ合って生きていく方が、完璧なもの同士が常に張り合って生きている社会よりは、居心地がいいと思うのですが、如何でしょうか。
一方「おせっかい」とは、自分には関係ないことに口を出したり、頼まれてもいないのに余計な世話を焼いたりする意味で、あまりいい意味では使用されませんね。
本来は親切心から出ているわけですが、時にはうっとうしがられ、親切とは違う意味で使用されます。
コミニケーション能力があり、「こうあるべきだ」というしっかりした理念を有しますが、「相手がどう思うか?」をあまり考えない人に多いようですね。
つまり相手に対する配慮に欠けるということでしょうか。
確かにお節介は度を過ぎると、相手に迷惑を及ぼしますが、上手に振舞えば意外な効果が期待できます。
つまり支える力になるので、相手が助けを求めやすくなります。
困っている人にとっては大変ありがたいわけです。
以上おせっかいは、相手が助かる形であれば大きなプラスになり、相手の自由を奪うのであれば大きな負担になるということです。
言い方を替えれば、「相手に好かれたい」という動機であれば、これは自分本位になり相手本意ではありません・
過剰に見返りを求めないで、本当にその行動が相手に必要か、あるいは適切かを判断することが大事です。
結論として、「お互い様の気持ち」や「おせっかい」は時として、相手に「ありがた迷惑に」なるので注意が必要です。
ただ、その干渉が、人と人との繋がりを作る大きなきっかけになることも確かです。
人を救うことも多々あります。
私は気になる人がいたら極力声をかけるようにしています。
迷惑がられたことはほとんどありません。
お役に立てたことは山ほどあります。


