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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2095《厄年は人の役に立つ年!前向きな捉え方の勧め》

2022年1月20日

テーマ:マナーの心得

コラムカテゴリ:くらし

初詣にせよ、厄の捉え方にせよ、若者と中年、さらに高齢者では捉え方が大きく異なると思います。

デジタル化の影響でこの傾向はさらに大きくなるでしょう。

例えば若い世代の人であれば「オンライン参拝」や「オンラインおみくじ」「キャッシュレス賽銭」にも肯定的な人が多いと思いますが、私のようなアナログの昭和人間には到底受け入れることはできません。

「厄落とし」に関してもしかりでしょう。

また最近不幸な出来事が続くので厄落としをしたいと思っても、具体的にどうすればいいのか?わからない人も多いと思います。

神社で「厄払い」の祝詞をあげいただいた方がいいのか、それともお寺で「厄除け」の祈祷をしていただくか?あるいは自分自身で「邪気払い」をするか?

そもそも災いの原因(不幸が続く)原因がどこに存在するのか?は、明確に特定できないことのほうが多いのも事実でしょう。

従って厄払いか?厄除けか?を決めることはむずかしいわけです。
「厄年」への対応もそうだと思います。

ではどうするか?

答えは二つあると考えます。

①自分の信仰する宗教に基づき、「厄除け」にするか、「厄払い」にするかを決める。

とはいえ、日本の人口の約12650万人の内、神道系は約8900万人、仏教系は約8500万人の信者がいるといわれています。

ということは、神道も仏教も信仰している人が圧倒的に多いということです。

従って神社でも、お寺でもどちらでもいいということになります。
さらに気になるようでしたら、両方のお世話になってもいいと思います。

②「厄年」をネガティブではなく前向きにとらえる

問題は厄年をどのようにとらえるかだと思います。

「厄」については前回触れましたが、「厄年を良くないことが起きやすい年」という意味で捉えることが多いようですが、必ずしもそうではありません。

何分にも1000年以上も前の考えが現代まで、脈々と現在まで伝えられてきたので紆余曲折は避けられません。

もともと厄年は前向きな意味でとらえられていたという説があります。

厄年は「数え年」で男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、さらにその前後の歳も含まれるようですが、これらの年齢は、いろいろなことが生じやすい年齢です。

特にいろいろな「役目」を背負う時期になったということです。

例えば当時の男性なら25歳くらいで、一人前の大人とされ、地域の最前線で活躍する年です。

19歳の女性なら結婚して母親として大きな役目を背負う頃でしょう。

さらに42歳の男性と33歳の女性は、リーダー格としての活躍が期待される年齢です。

そして男性も61歳になれば村の長老です。
長老ならではの大きな役目を担うようになります。

ちなみに日本はもともと何かにつけ神事が多い国です。
年中行事のしきたりやマナー、和食のマナー、贈答のマナーなども神道に由来するものが非常に多く存在します。

長老になれば神事に関わる名誉ある役目が生じます。

つまりそれぞれの厄年は「厄が役」だったわけですね。
悪いことが起こる年ではなく、むしろおめでたい年だともいえるのではないでしょうか。

そして見事その役を果たすには、おのずと行動を自重したり、健康にも気配りしなければ責任を果たせません。

改めて自分を振り返り、今後のことをしっかり考えてみる年でもあるわけです。

私個人のことを振り返っても、これらの歳に悪いことが起こった記憶はありません。25歳ころにはなんとか仕事も覚え一人前の戦力になれた頃で、42歳ころには管理職としてある程度組織に貢献できていたように思います。61歳ころはまさにセカンドライフへの旅立ちで新しい門出です。
また還暦の祝いもしていただきました。

私の友人もほとんど同じような道をたどっていたように思います。

どうやら厄年に悪いことが起きる科学的根拠はなさそうですね。

だから厄年を心配するより、前向きにとらえることも大切だと思います。
特に何でもいいから、「人の役に立てる」節目の年になればいいと思います。

私は今でも定期的に、自宅のすぐ近所にある氏神様に参拝します。
いろいろと感謝や報告をしますが、その都度心が洗われ、清々しい気分になります。

デジタル全盛の時代とはいえ、日頃から近くの神社仏閣と触れ合うこともお勧めです。

そして厄年を迎えたらその報告と、今までの感謝、今後の抱負などをお知らせすればいいと思います。

この記事を書いたプロ

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